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あれから、昼間まで初心者狩りを続けた、新しくわかった事として死ぬ前に外していた装備はー武器は例外ーその場に残る事がわかった、それでもゲットしたのは全身が隠せるくらいのマスク付きのローブだけ、偶然入手した装備以外取らなかったのは、ほら、なんかいきなり殺された挙げ句装備なくなるとか、ね?
昼ご飯としてその場でリーフウルフを焼き食べる、まずくはない、まずくはないがやっぱり、味が殆どしない、それに本拠地の洞窟も開きっぱなしで本拠地とはまるで言えない、そこで午後からは金稼ぎを行う事にした、がまず資金がないとお話にならないがこの見た目では買い物も自由に行う事ができないだろう、盗むのは論外、その日は洞窟に戻ってからも悩み、徹夜してようやく作戦が決まった、だが体力は既に限界、俺はそのまま眠ってしまった。
起きて【メニュー】で時間を確認すると既に昼前になっていた、今から作戦を開始すればちょうど良い時間だろう、作戦は至って単純先日手に入れたマスク付きのローブを被り言葉が話せない少年として、村へ行き、偶然手に入れた事にしてリーフウルフの皮を5枚売る、継続的に売らないのは俺が正体を明かす事が出来ず、身体が小さくなっているので少年にしか見えないのに、そんな事をすれば間違いなく怪しまれてしまうことは分かりきっている、お金を手に入れたら、道具屋でガラス瓶を大量に仕入れる、少し目立つかも知れないがアイテムボックスを使おうと思っている、これが今日までの作戦だ、とにかく善は急げというし、ローブを着て村へ向かう、町へいかないのは場所がわからないし危険度が高いからだ。
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村へ着いたが、昨日の夜見た門番はいなくなっており、自由に出入り出来るようになっていた、大丈夫かこの村?まぁいいや、まずはリーフウルフの皮を売る場所を探そう、やっぱり冒険者ギルドが鉄板だと思うんだけどな、冒険者ギルドを探し回りながらしばらく歩き冒険者ギルドを見つける事が出来た、おもいっきり、看板に、冒険者ギルドとかかれている、こっちでも日本語を使えるなら筆談はできそうだな。
中は想像していたより綺麗で人は殆どいなかったとりあえずカウンターへ行く、受付はいくつもありその中から売却とかかれた場所へ移動し備付けのベルを押す。
「は~いってどうしたの君、迷子?」
奥からショートカットの15~16歳くらいの女の子が出て来る、驚いたが此処はゲームだと無理矢理納得し、懐から出したように装ってリーフウルフの皮を5枚カウンターへ置く。
「あれ、売却?誰かのお使い?でもゴメンねお使いでも売りにくる本人がギルドに登録していないと、売却はできないの、君まだ7歳くらいでしょ?ギルドへの登録は15歳からしかできないきまりなのよ。」
このままだと、埒が明かないと思いカウンターにあるペンと紙を取り、俺は16歳だ、背が低いのは元からだ、後喋れないと書き受付嬢へ渡す、
「あら、そうなのでも冒険者って危険なお仕事だから試験を受けてもらう必要があるんだけど受ける?」
クスクス笑いながらまだ信じていない受付嬢の問いに若干イライラしながら頷く、
「はぁわかったわ、試験は訓練所で模擬戦を行うからね、どんな酷い怪我でも終わればすぐに治るから安心してね、でも、出来るだけ早く降参するのよ?」
決めた、対戦相手一瞬でKOにしてやる、大人げないと思うがさすがに我慢の限界だ、うらむなら受付嬢にしてくれ、
訓練所へ向かうと待っていたのはさっきの受付嬢とスキンヘッドで筋肉ムキムキの男...勝てる前提で話してたけど大丈夫かな?今になって不安になってきた。
「それでは、模擬戦を開始します、試験の合否は勝ち負けではありません、それでは試合開始!」
最初から本気で飛びだし、正拳突きをする、が男は腕を組んだままピクリとも動いていない、クソっ!思いっきり後ろへ飛び相手の攻撃へ備える、がいつまでたっても攻撃は来ないその瞬間、男は動きだす..とともに前へ倒れる、よく見ると、男の腹には俺の拳くらいの穴が相手いる、倒せていたのかよ...焦った~というか相手の見た目とステータスはあまり関係ないんだな、受付嬢へ視線を向けるとビクッしてへたりこんでしまった。
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あれから、10分程して試験には合格になり無事(?)ギルドカードをゲットしリーフウルフの皮も売る事が出来た、心残りは受付嬢が俺にだけ敬語になった上に俺が動く度にビクッと震え、視線を向けると目に溜まっていた涙がぽろぽろと落ちていたこと、怒りの気持ちは完全になくなり逆に少し可哀相になってきたところだった、まぁそんなことはどうでもいいとして、1枚30Gだったので150G手に入れる事が出来た、ガラス瓶は1つ2Gで74個買った、ついでにペンと紙も買おうとしたら、タダにしてくれたのでガラス瓶を1つ買ったら苦笑いしながら渡してくれた。
さて、多少計画に支障はでたがだいたい成功と言ってもいいだろう、作戦その2は次の日に行う予定だったが案外早く洞窟へ帰ってくる事が出来たので今から開始する、次の作戦は回復薬を75個作る、今まで通り作れば時間がかかり過ぎるので、今まで使っていた鍋を返し、道具屋でもう使わないという特大の鍋を今度は本人の承諾も貰い、入手することが出来たが、アイテムボックスに入らず抱えて持ってきたのはご愛敬、さて回復薬作り開始だ!
それから4日間、俺は回復薬を作り続けた、1日目はまだ楽しかったが2日目は面倒くさいと思いながら、3日目はただ無感情に作り続け、4日目は一周回ってまた楽しくなり回復薬を作り終えた。
「あぁ、やっと終わったー、って、もう現実時間で6時になってるし、ステータス確認して、ログアウトしよ。」
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:ゴブリンLV52
職業:なし
体力:520/520
魔力:515/515
物攻:56
物防:0
俊敏:56
魔攻:0
魔防:0
器用:1
ステータスポイント:60
なんで20LVも上がってるんだ?...あぁそういえば、4日前に初心者狩りやったな、完全に忘れていた、俺はもう50LVまで上がったが、他のプレイヤーはどのくらい何だろ、帰ったら掲示板みるかなっと、ステータスはいつも通りでいっか。
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:ゴブリンLV52
職業:なし
体力:520/520
魔力:515/515
物攻:86
物防:0
俊敏:86
魔攻:0
魔防:0
器用:1
ステータス割り振りを完了し【メニュー】を開きログアウトをする、次の瞬間には自分の部屋に戻っていた、部屋の中で動き周り身体に異常がない事を確認する、遭えて言うなら少しだけ身体が重く感じる事だ、それでも日常生活には何も支障はない。
「お兄ちゃ~ん、ご飯出来たよ。」
いきなりドアが開き妹がそう告げる、お腹が減っていたので、妹の後を追いリビングへと向かう、今この家にいるのは俺と妹の二人だけ、うちは母子家庭で母は今仕事だ、妹の名前は杉岡 世奈、1歳の年下で俺が家の掃除や皿洗いをする、代わりに洗濯物や料理をしてくれる、一度料理はするのに何故、皿洗いはしないのか聞いてみたら「料理を作るのは好きだけど皿洗いはどうも苦手なのよね、手も荒れちゃうし。」と返された。
食事中、世奈も『オネイロス』を持っているので、ゲームでの事を聞いてみる事にする、
「世奈、『オネイロス』はどうだった?」
「すごいよねー、全部本物の草原みたいだし、宿でもご飯たべたけど本当に美味しかったし、そういえば、お兄ちゃん今話題の謎の初心者狩りって知ってる?」
「ブッ!!」
「汚い!いきなり何やってるのよ!」
「あ、あぁ悪い、そ、それでその初心者狩りってのは何なんだ?」
「ゲーム内時間で二日目の事なんだけどね、最初の町エルヴァの西に森があるでしょ?そこでわかっている人だけでも50人くらいがキルされてるのよ、しかも【隠密】スキルも持っている可能性があってね、【気配察知】持ちがいるパーティまでやられているのよ、しかも目撃証言が殆どなくて、数少ない目撃証言も全部、小さい影しか見えなかったって言ってるのよ。」
....はい、100%俺です、どうもありがとうございました。少し考えれば噂になることなんて分かることじゃないか、なんで気付かなかったんだ?まぁそんなことはどうでもいい、噂になってもならなくても、プレイヤー狩りをやめる気は全くない。
「へぇ、恐ろしいな、せめて正体がわかればいいんだけどな。」
俺だけど
「それが、わかっちゃったのよね~」
「ブッ!!」
「もう!さっきから何やってるのよ!いいかげんにして!」
「ゴホッゴホッ、ゴメン、でもその正体っていうのは何なんだ?」
「実は初日に私たちのパーティはそれと戦ってるのよ...まぁ戦いと言うよりは、蹂躙って感じだけどね、それでその正体は....後で掲示板に書き込むからそれを見てね!動画も撮ってるから。」
世奈はそう言い自分の部屋へ戻っていく。俺も食べ終わり、皿を洗う、そのまま風呂へ、寝巻に着替え、ネットを起動しながら掲示板確認するかと一人ごちる。
次回は掲示板回の予定です。




