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2035年、満を持して発売された、ヘルメット型VR機『ソーン』
当初は、医療機器等に、積極的に使用されていたが、発売から、30年以上が過ぎ、『ソーン』は仮想空間での時間の加速、脳への負担軽減化、等の技術の完成より初めて2066年にゲーム機として『ソーン』とモカアグラ社から初のVRMMORPG『オネイロス』が発売された。
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俺、杉岡 錬は、今かつてない程緊張している、その原因が今目の前にあるゲーム『オネイロス』である。
1週間前に発売された『オネイロス』そのサービス開始が8月1日、今日なのだ。
このゲームを手に入れるために、並んだ行列はきつかった、勿論、多少は疲れたが、一番は精神的なものだ。
現在、夏休みのこの時期は並ぶのは学生ばかり、普通なら関係ないんだろうけども、俺は所謂ボッチで身長175cm体重98kgのデブ、腹はそこまででてない(と思いたい)が、デブ7割、ぽっちゃり3割、というどこから見ても正真正銘のデブだ。
コミュ症ではないが、友達は欲しいが1人の方が好き、という面倒くさい、性格と体格を馬鹿にされているんじゃないかと思いこんでしまうことで、友達が全くできなかった。
そんなわけで、俺は1人で並んでいる、だが周りを見れば、よりによって、リア充グループに挟まれていて、爆発しろ!とは思わないが本当に辞めてほしい、イロイロときつかった。
そんなこんなで、手に入れた『オネイロス』サービス開始は、12:00から、
まだ、時間はあるので説明書を読む、1週間前に読もうと思ったが、興奮で眠れないかもしれないのでサービス開始日に読むことにしていた。
ふむふむ...現実世界の1時間でゲームでは1日か..脳の負担を軽減しているとはいえ大丈夫何だろうか?あとは..五感がある、へぇ味覚や嗅覚まであるのか..、8時間で強制ログアウト、PKもあるっと..
そろそろ12時になりそうなので、『ソーン』を起動する、
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浮遊感がすると次の瞬間には目の前に草原が広がっていた。
「うわっ...すげぇ...」
頬に冷たい風があたる、草のにおい、空を見上げれば太陽がキラキラと輝き暖かい。
「こんにちは」
「うわっ!」
振り向くと水色の髪をした女性が立っていた、顔は美人、というよりは美少女という感じだ。
「こ、こんにちは」
「はい、『オネイロス』の世界へようこそ、私は案内人のリノと申します、まずお名前と年齢を教えていただけますか?」
目の前に半透明のスマホのような画面が出現し名前の欄に『レン』年齢の欄に15と打ち込む。
「はい、レン様15歳ですね、変更はできませんがよろしいですか?」
「はい、大丈夫です。」
「続いて【メニュー】についての説明です。口に出すか、念じることで【メニュー】が開きアイテムボックス、メール、フレンド、ログアウトどれかを選ぶことができます。アイテムボックスは入手したアイテムを自動でアイテムボックス内に出し入れすることが可能です。木等の大型のアイテムはホームがあれば倉庫へ転送、なければ自分で運ぶか代車で運ぶかしか方法がありません。メールはフレンドやGMへの送信受信が可能です。GMへの悪戯メール等を送信した場合ログイン不可能になる可能性があります。フレンドは相手へフレンド申請をし承諾されればフレンドになることができます。また、しつこい相手をブロックすることも可能です。ログアウトを押せば仮想世界から現実世界へ戻ることができます。わからないこと、質問ございますか?」
「はい、アイテムボックスに容量はありますか?」
「特に制限はありません。」
「ありがとうございますか、もう、大丈夫です。」
「それでは、アバター作成を開始します、大幅な変更はできません、それでは髪の色、目の色、顔立ちを設定してください。」
そうか身長と体重何かは変更できないのか....まあいいや、髪の色は白、目の色は黒でいいか、一回白髪になってみたかったんだよな、顔立ちは..変にいじって失敗したら目も当てられないしこのままでいいか。
「よろしいですか?、はい、それでは種族、ジョブ、ステータスの設定を開始します。一度設定すると二度と変更はできなくなります。」
種族
人族:最も人口の多い種族、全ての町に入ることができる、ほとんどの事を平均的にできる、手先が器用で物作りがうまい、人族専用スキル【鑑定眼】が使用可能になり。人族専用ジョブが解放される。【鑑定眼】は格上の相手には通用しない。
獣人族:人口は人族の半分ほど、殆どの町に入ることができる、種類は狼人、虎人だけ通常は人族に動物耳と尻尾が生えた感じ、ステータスに表示されない運動能力が上がりバク転等アクロバティックな動きができるようになる。魔法が苦手、ゲーム内時間で1日1回、30分、獣化ができる。効果はステータス1.5倍。
妖精族:人口は獣人族の半分ほど、全ての町とエルフの町に入ることはできるが、邪教に命を狙われる事がある、魔法の威力が1.5倍になる。運動が苦手、エルフの町ではエルフにしか扱えない高性能な装備や森の中であれば使用できる持ち運びのできる小屋なんかも売っている。
ゴブリン:人口不明、人族、獣人族、妖精族の討伐対象、魔物として扱われる、身体の構造により共通語を話すことが不可能、知能が高いと共通語を理解することができる、人族、獣人族と敵対関係の為ジョブに就くことが永久に不可能になる、本当の意味で自由
うーん、人族と獣人族、妖精族も良いけど、ソロ専門の俺は不人気そうなゴブリンがいいか?でもゴブリンって完全にネタ種族だしな、何だ本当の意味で自由って、まぁ良いか...よし!人族でも獣人族、妖精族でもフレンドはできないだろう、作る気がないんだから...ともかく、俺には周りがパーティを組んでるなか堂々とソロプレイヤーになる度胸はないしな、ゴブリン以外に選択肢はあるか?いや、ない。(反語)
とりあえずジョブには就くことができなくなったし次の話しは聞き流し、ステータスに関しての説明になった。
「次はステータスに関しての説明と設定です、まずはレン様のステータスを表示します、次回からは【ステータス】は口に出すか念じることで閲覧が可能になります。」
リノさんがそういうと、また半透明の画面が出現した。
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:小鬼LV1
職業:なし
体力:10/10
魔力:5/5
物攻:0
物防:0
俊敏:0
魔攻:0
魔防:0
器用:0
ステータスポイント:20
「それでは、実践にステータスポイントを割り振ってください、ステータスポイントは、LVが1上がるごとに3ポイント入手することができ体力と魔力は10上がります。」
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:小鬼LV1
職業:なし
体力:10/10
魔力:5/5
物攻:10
物防:0
俊敏:10
魔攻:0
魔防:0
器用:0
ステータスポイント:0
...うん、反省もしていない後悔もしていない、周りと被らないようにするために必死に考えた結果、まぁ再設定不可能なゲーム(17万円)でこんなことするのはただのアホだろう..言ってて虚しくなってきた..まぁ被らないように、それでも弱くはならないようにした結果。YES紙装甲!
「最後に、スキルを設定してください、スキルはスキルレベルをMAXLV100にすることでスキル名の横に☆が表示され10個になれば★と表示されます、今から掲示するのは初級スキルの一覧です、この中から5つ選ぶことで初級スキルを、入手することができます、またゲーム内の行動によってもスキルは獲得することが可能です。」
という訳でスキルを5つ選ぶ、案外すんなりと決まった5つがコレ
【体術】 【気配察知】 【隠密】 【投擲】 【調薬】
【体術】LV1
殴る・蹴る等の動作がスキルレベルが上がる事に鋭く洗練される。
【気配察知】LV1
生物の気配を探ることができる、効果は10m、さらに☆一つで+10m★一つで+100mされる、このスキルより高レベルの隠密系スキルを持っている対象には効果が低くなる。
【隠密】LV1
気配を隠すことができる、スキルレベルが上がれば効果が高くなり、激しく運動をしても気配を隠すことができる。このスキルより高レベルの気配察知系スキルを持っている対象には効果が低くなる。
【投擲】LV1
手に持った物を投げる事に補正がかかる、スキルレベルが上がれば、命中率、射程、威力が上がり、★一つにつき、一度に投げられる数が増える。
【調薬】LV1
材料を使い薬、毒を作ることができる。スキルレベルが上がれば、作成した薬、毒の効果が上がり、新しい薬、毒を作成することができるようになる。
あまり考えずに選んだがなかなか良いんじゃないかと思う。
「リノさん、選びました。」
「そのスキルで決定すると二度と変更はできませんがよろしいですね?」
「はい!もう、始まりますか?」
「ええ、最後に注意事項の説明で初期設定は終了となります」
リノさんが言う注意事項はこの世界のNPCには高度なAIによって本物の人間のようになっているので決してNPCの命を軽く見ずに向き合って欲しいとのこと。
もう1つは、犯罪行為についてだという、現実ほどガチガチではないが、窃盗、強盗、誘拐、殺人、等他にもあるらしい、、というか、誘拐とか窃盗とかもできるようになってるのか..
軽犯罪者は町等の牢屋、重犯罪者の場合はわざわざ王都に運ばれるという、プレイヤーは異邦人と呼ばれ重犯罪の場合、死刑はなく監獄塔という場所に贈られるという、毎日ステータスが減少していき、それをとめるには、労働をする必要があるが、厳しいので確実にステータスは下がると言われた、捕まっていない犯罪者は賞金首になり捕獲もしくは殺害すればプレイヤーなら監獄塔NPCなら牢獄に贈られるらしい。
最後まで聞いたがゴブリンの俺には全く関係ないことが判明、さすが、本当の意味で自由(笑)
「初期設定を終了します....はい、それでは『オネイロス』の世界へ、ようこそ!」
今まで無表情だったリノさんが笑顔を浮かべたことに驚愕しつつ、次の瞬間に、俺は薄暗い森の中に佇んでいた。
ピコン
メールが入った音で我に返った俺はメニューを開き確認する、一体誰が、と思いつつも開くとメールは2つ届いていた。
「2つ?1つならだいたい、予想がつくんだが....」
考えても仕方ないと思い直しメールを開く一通目予想通り運営から『オネイロス』へようこそ!と言うことと初期アイテムが入っていた、なになに
薬草×10
満腹丸×12
水6L
体力回復、薬の材料にも使える薬草、空腹ゲージを1つにつき1度だけ前回復する満腹丸、脱水症状を引き起こさないための水か..薬草、水はともかく、満腹丸は結構なレアアイテムだろう運営さん太っ腹!薬草と水は回復薬にしても、薬草は何故か雑草にしか見えないその辺の草が薬草だと本能的にわかるこれも調薬の効果だろうか?、水が6L入っている革袋もあるので川を見つければ水は使ってしまっても良いだろう。
さて二通目のメールは..また運営か、そこには、
あなた様はサービス開始から最も早く『オネイロス』にログインしたことで種族の選択肢に特殊種族のゴブリンになれるサービスと初期スキル5つ入手の特典をプレゼントします。またゴブリンを選んだ場合プレイヤーかNPCか魔物かを表すアイコンは魔物を表すアイコンへ変化するのでご注意ください、他にも体型が二周りほど小さくなり、容姿が醜くなり、取得経験値アップまた人間を討伐すればさらに入手経験値2倍になります。ゴブリンを選ばなかった場合このメールは自動的に消去されます。
※この情報は秘匿することを推奨お願い致します。
俺は水の音が聞こえる方向え走り、川を見つけ恐る恐る中を覗くと、そこにいたのは、緑色の皮膚をした小太りの醜い魔物だった
「うわぁ...」
思わず口に出してしまい、逆に討伐対象にならなかったら不思議なくらい凶悪な顔をしているな、と自分で思ってしまった。
「というか、運営!メールを送るのが遅すぎだろう!」
そう、言いながらメールを開くと特典について、かかれているメールは30分前に受信したことになっている、不思議に思ったが良く考えれば草原をボーッと見ていた時がちょうど30分ほど前だったのを思い出す。
「あぁ..あの時か...」
VRMMOへの感動で全く気がつかなかった、が、別に悪いことでもない、もともと、ソロプレイをしようと思っていたのだ、結局本当の意味でソロプレイヤーになっただけだ、ウン、ソウダヨキット。
というか秘匿か..もともと誰かに言い触らそうとも思ってないし、そんな事をネットで晒せばめんどくさい事になるのは目に見えている、まぁ考えても答えは出ないし、
「とりあえず、スキルの確認を含めた探索をしよう。」
気を取り直して、早速探索へ向かう、その前に投擲用の石を何個か集めアイテムボックスへ収納する、次に【気配察知】を使用しながら森の奥に進んでいく、しばらくすると右斜め前に気配を察知する事ができた、【隠密】を使いながら草を掻き分けて気配がある方へ移動する、草から覗けば5m程離れた場所に葉っぱのような薄緑色の狼が寝ていることがわかる、普通狼は群れで獲物を刈ると聞いていたがこの狼、リーフウルフ(適当)は違うのかも知れない、それならそれで好都合、アイテムボックスから石を1つ取りだし、リーフウルフの頭へ思い切り【投擲】する。うまく頭に当たり怯んだところを狙って飛びだし横からおもいっきり、蹴り上げる、何かが砕ける感触とともにリーフウルフは光の粒子となって消えていくが血は消えずにそのまま残っている ピロン とメールが入った時と似たレベルアップ音が頭の中に鳴り響く、自分でも結構良いんじゃないかと思いつつアイテムボックスに入ったドロップアイテムへと目を移す。
リーフウルフの肉
筋張っていて余り美味しいとは言えない、調理の仕方によってはとても美味しく食べる事ができる。
リーフウルフの革
フワフワしていて女性に人気の一品、暖かく、使い易いので冒険者にも人気。
なかなか、良いものを手に入れた、特にこれから、森で過ごさなければいけない身としてはありがたい、が取りだして見たら、以外と小さい、これじゃあすこし頼りない.......よし!ウルフ狩りの始まりだ!
それから約4時間8時から12時まで【気配察知】【隠密】【投擲】【体術】をフルに使いウルフだけを標的にして狩りまくった。
リーフウルフの牙×52
武器やアクセサリーに加工できる、鋭く尖った牙、以外と脆い
リーフウルフの革×58
リーフウルフの肉×56
アイテムに関してはこれだけあれば困ることはないと満足できるまで入手することができた、よし!つぎは
「ステータス」
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:ゴブリンLV13
職業:なし
体力:130/130
魔力:125/125
物攻:10
物防:0
俊敏:10
魔攻:0
魔防:0
器用:0
ステータスポイント:36
はい、安定の物攻、俊敏だけに割り振り完了。
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:ゴブリンLV13
職業:なし
体力:130/130
魔力:125/125
物攻:28
物防:0
俊敏:28
魔攻:0
魔防:0
器用:0
空腹ゲージが大分減ってるが、リーフウルフの肉は夜のお楽しみで満腹丸で回復、返り血で真っ赤なので川で血を落とす。
とりあえずステータスが倍になったので少し走ってみる、さっきとは、くらべものにならないくらい、俊敏に動く事ができる。
もうひと狩りの前にスキルをチェックする。
【体術】LV1
【気配察知】LV2
【隠密】LV2
【投擲】LV2
【調薬】LV1
【調薬】はともかく【体術】が上がってないのは驚きだ、やはりしっかり戦闘で使わなきゃいけないって事か。
午後からの予定は【体術】の特訓だ【調薬】は道具がないから今は無理、アテがあるので明日の朝には道具を手に入れるつもり。
【体術】を鍛える為に【気配察知】だけを使い探索を開始してから、10分程たったところ、初めて自分と同じゴブリンが3匹ほどで纏まっているところを発見した、近づいて声をかけると問答無用とばかりに3匹で同時に襲い掛かってくる、が遅い、俊敏が離れているからなのか比喩ではなくスローに見える、まず一番近くまで迫っている右側のゴブリンに足払いし後ろから頭部を殴り壊し転ばせる、それにつまずいた2匹が立ち上がるより早く頭を叩き潰す、ずいぶんと物騒なこともできるようになっているようだ、3匹とも光の粒子になったところでアイテムボックスを確認する。
ゴブリンの皮
盾にはりあわせることで性能が上がるが破れやすく、薄汚いので余り人気はない。
ゴブリンの角
石のように丸っこい角、強い小鬼族の角は鋭くとても固いのでとても強力な武器を作る事が可能その性能から強い小鬼族は積極的に狩られる。
この3匹は余り強くないから、丸っこいのか、自分の額を触ってみるとドロップアイテムより尖った角のような物がでていることに気づく、まだ、他のプレイヤーには接触してないが見つかれば狙われるかもしれない。
そんな事を思いながら、探索を続けるとゴブリンが何匹も集まり家のような物がたくさん出来ている場所を発見する、これはレベル上げに使えるんじゃないか?そうと決まればまず【隠密】を使いながら見つからないよう、大きめの家のような場所に入る、寝床のような場所が4つあり、しばらくすると4匹のゴブリンが入ってきて寝床へ入り始めた、一番近いゴブリンに近づき首をへし折る。そのまま他の3匹も仕留め、他の場所も周り30匹ほど殺ったところで【ステータス】を確認する。
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:ゴブリンLV18
職業:なし
体力:180/180
魔力:175/175
物攻:28
物防:0
俊敏:28
魔攻:0
魔防:0
器用:0
ステータスポイント:15
↓
名前:レン
年齢:16
性別:男
種族:ゴブリンLV18
職業:なし
体力:180/180
魔力:175/175
物攻:36
物防:0
俊敏:35
魔攻:0
魔防:0
器用:0
ステータスの割り振りを終えたころ、外が騒がしくなっていることに気づく、やっぱりばれたか?と思ったが、よく見ればプレイヤーのアイコンが付いた15歳くらいの男2人女3人がゴブリンと戦っている、前衛は大剣を持った男と身軽で活発そうな片手剣を持った女の2人の人族が、後衛は獣人族の無表情の女が弓で、エルフで細身の男が魔法で援護している。もう1人のエルフの女は味方に魔法を使っているので回復やバフをしていると思う、バランスの良いパーティで100体以上いるゴブリンでも時間をかければ全て倒せそうなくらいには強い、でも獲物を全部譲るなんて優しい真似は俺にはできないし、あのプレイヤー達には人間を倒した時どのくらいの経験値が入るかの実験台になってもらう、・・・若干、思考が魔物になってる気がしないでもない・・・まぁ良い、作戦はプレイヤーに見つからないくらいにゴブリンを狩ったら後ろに周りこんで、あいつらが油断したところを狙おう、そう考えながら戦闘体制に入ると急にゴブリンやプレイヤー達の動きがゆっくりに見える、もしかして戦おうとすると俊敏なんかのステータスが反映されるのか?そんなことを、思いながらゴブリンの群れの後ろから攻撃を開始する、走りながら殴りつけることで殆どが反応しきれていない、テンションが上がっていき、ゴブリンを屠る、前のゴブリンを倒せば後ろ、後ろを倒せば前、最初の内は喰らっていた攻撃もどこにどんな攻撃が来るかが見えるようになった。
「ハハハハハハハ!!」
いつの間にか、俺は高笑い上げながら戦っていたもうプレイヤー達も気づいているだろうし、俺の笑い声は彼らの耳にはゴブリンの笑い声に聞こえるだろう、不審に思っているはずだ、それでも戦いを辞めることはできない、頭の中で何度もレベルアップの音が聞こえる、150体くらいいたゴブリン達も、もう30体程しかいない、ゴブリンは不利になることがわかると、逃げていく、が追いかけるような真似はしない、目の前には"獲物"がいるのだから、返り血で真っ赤に染まった俺はゆっくりと"獲物"へ視線を向けた。
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