1話 話の中の話
時は現代
この次元では人が何か能力を持って生まれる。国家は能力を軍事や科学に使って覇権を争っている。さて、あそこである謎の男が子供たちに話を聞かせている。
「今日はなんの話をしようか」
謎の男は子供たちに聞く
「あの島の話が良い」
子供たちは無邪気に言う
「じゃあそうしよう。これは今は沈んでしまったある島の話、ある人物が島の防衛軍に入るところから始まる」
男は静かに語り始める。これは、副隊長になったばかりの人間がその島の危機を救った最初で最後の話
◆2050年 5月 7日
・・・・「よし今日は待ちに待った防衛軍の副隊長試験だ」
ここウル諸島は四つの島とその中央にある島で構成されている。僕がいるところは周りの4つの島の一つ特徴があまりない、ウィッシュ島の防衛軍の隊員だ。
「思ったより会場遠くないか?軽く20分は歩いているぞ」
副隊長はある程度独自に動くのを許されている存在、隊長になると、全て独自で動け、一つの島の権限を全てもらえる。副隊長試験はその一歩だ。
「副隊長試験、1年に一回なんだ。気合い入れないと!」
まず、防衛軍自体が、120年くらい前からできたものだ。それは、祖父母から聞いただけだが、
「っと、試験会場に着いたのはいいが、なぜ僕しか副隊長試験にいないんだ?」
僕は疑問に思って独り言を発した。突然背が凍てつくような圧倒的なプレッシャーがする声がした。
「当たり前だろ。この試験は死亡率が高いんだ。しかも仮にクリアしても一般隊員よりも、過酷な仕事が入るいつ死んでもおかしくない」
この圧倒的な圧、そして何よりこの銀髪は、、、
「あなたは・・タトロン隊長!」
「お前が副隊長試験に来た・・・フルアスだね」
面と向かって話すと冷や汗と嫌な音を奏でる心臓の鼓動が止まらない。
「はい!そうです!」
無意識のうちに僕は返事をしていた。
「まあ、そんなに緊張するな、これから君には試験を課す。試験の内容は......この島を監視している監視官の殺害だ」
驚いた。いきなり殺害の試験そして、あの監視官を倒せと、無理に決まっているしかしこの島を守るためには勝たないといけないとは、
「なぜ、人を殺すのですか?別に殺さなくていいじゃないですか?」
「あいつらは、島に危害を及ぼす。死んで当たり前の連中だ」
そう言えばここはそう言う組織だったな。だが、人はできれば殺したくはない、どうしたらいい?決めろ俺!
「どうした行けないのか?ならば不合格にするしかないな。」
彼は高圧的に喋っている。多分わざとだろう僕の心を折るために、だが、それで折れるほど僕は弱くない!この副隊長試験を合格するために覚悟を決めていくしかない!
「行きます」
「ほう」
少し隊長が驚いたような表情をした。
「いいだろう。行っていい、、、死ぬなよ」
最後に声色が優しくなった気がする。まあ気のせいだろ。行ってくるか。
◆ウィッシュ島監視塔
僕は監視官を倒すために監視塔にやってきた。
監視塔は5階建の家ぐらいの高さだ。もう少しなのに足が進まない、自分の体が恐怖しているようだ。
クソ!動け!動け!お前が行かなかったらどうなる?自分の夢が追えないだろう。
そんな自分を奮い立たせて足を進ませた。門番らしき人物を切り伏せて、侵入する。
「侵入者だ」
その声と同時に警報がなる。そこの兵らしき人物が10人くらい出てきた。おそらくは1階の警備兵だろう。だが、相手にならない。
当然だ。自分は副隊長に志願するくらいの強さなのだからそこら辺の兵じゃ話にならない。高速で、一般兵を処理する。やはり、慣れてはいるが、人を殺すと言うのは苦手だ。同じ人間だから気分が良くない。できれば、殺し合わない未来があるといいな。
そんな思いを抱きながら、上の登って、最上階らしきとこまで来る。
2m20cmはあるであろう大男がいた。彼が監視官なのだろう。
「誰だお前は?」
監視官が聞いてきた。
「僕はこのウィッシュ島の副隊長になる男だ。そのためにお前を倒しにきた」
僕は名乗った。
「ほう、貴様が副隊長になると、そう言うことか。なら俺に挑んで来い、この“ダゴン”相手になるぞ」
こいつは自分に自信があるのだろう。僕を舐めているようだ。
「ならこの攻撃を食らってみるがいい」
僕はこの電気を操る能力で高速攻撃を仕掛けた。だが、その刃は簡単に手で防がれた。
「これが全力か?」
彼が煽ってくる。
「いいや、まだ全力ではない!」
......ここで勝たないと島は滅ぶかもしれない。なぜなら、奴は何をしてくるかわからのだから、僕は剣を、さらに早くして、攻撃を仕掛けたが、悉く、防がれる。奴は攻撃が見えているようだ。
「終わりか?殴るぞ?」
奴は、拳を振り上げ殴ってきた。それは避けれるが.....
「はあー、はあー、ダメだ。全て防がれる。どうしたらいい?息も上がってきた。筋肉が悲鳴の叫びを上げている。剣を振れるのは、次で最後かもしれない」
「なに止まってんだ?考えているのか?面倒なのは苦手なのだ。もう終わりにしよう」
監視官が殴ってきた。寸前で剣で防いだが、重い鉄の鉄球が迫ってきているようだ。後ろにジャンプすることで衝撃を減らす。
「はあー、がは、防衛軍の護身術、真剣に学んでいて、良かった。しかし、どうしようか。剣が通らない、雷速も、効かない」
「.....待てよ。かのアインシュタインは言った。質量を持った物体が、光の速さに近づくほど、その物質の質量は重くなると、その速さで剣を振るとどうなる?さっきまでは、関節を雷速で動かしていただけ、もし剣自体を振ったら....いや、そしたら、この空間、それどころか僕の体はどうなる?だが、やる、やってみるしかない」
彼に剣が通じないならもっと研ぎ澄ませばいい、もっと鋭く速く、まさに雷のように!......彼が迫ってきた。
「もう終わりだ!、お前は頭から血が流れ、目も開くのがやっとのように見える」
ああ、そうだ。彼が言っているように僕はもう瀕死だ。もう一回耐えれるかどうかだろう。だからこそ、雷速で斬る!...彼が殴ってくる。
「そこ!」
まさにカウンター!研ぎ澄ました雷速の刃が、ソニックブームを起こし、最上階の天井が吹き飛び、柱も吹き飛んだ。そして、監視官を切り裂く。
「はあー、はあー、逆に中心の方が安心だったな」
「すごいな、がは、あんな攻撃を出せるとは」
ダゴンが微かに喋る。
「.....なぜ生き....ている。あの攻撃を受けて、なお」
「はは.....がは、腹に全力を込めれば、少しは延命できる。がは、それにしても、まさか俺が倒されるとは、1つアドバイスだ。外神は俺よりも5倍強い....ぞ」
・・・死んだか、試験完了だ。戻ろう、最後に外神と言っていたが、それはなんだろうか。こんな奴よりも、5倍強いとは、少し考えただけでも、寒気がする。
今はそんなことはどうでもいい、副隊長になったんだ。隊長まで後少し、僕はさらに、隊長になって、島を守ると言う決意を今一度固めた。




