第3話 【魔王になったというか勝手になってた】
今日も読んでってね~
……どうやら煙の人、ダーマを殺してしまい一部ステータスやらなんやらを吸収してしまったらしく……俺は魔王になったらしい。
現在仕方なしに落ちていたローブを着ている、寒いし。
「俺が魔王とか聞こえたなぁ……いやまてまて、もしかしたらまだ俺は人間で勇者かも知れないじゃないか!!」
確認する方法は無いものか……そうだこんなときこそ異世界定番のあれ、ステータス表示がでるのでは?
俺はステータスをみたいと考える、すると透明なガラス板みたいな物が目の前に出現した。
「お、でたでた。これは定番だよな、さぁて俺が魔王とかふざけた現実は嘘かまことか、どうかなぁ?」
さっそくステータスをチェックしていく。
名前;皆本葉緒
種族;ネオホムンクルス
称号:新米魔王君
HP;52/52
MP;50/1050
KAT:25
KDF:25
MAT:75
MDF:75
DEX:10
魔法
†創造・極小
†癒し
†ドレイン
†闇の力
†波動
スキル
†吸収強化
†成長強化
†魔力強化
†リヒテルの言語
†オートマップ
†異次元の穴
耐性
†物理半減
「…………………」
いろいろ突っ込もうか。
まずネオホムンクルス、ホムンクルスって人造人間って意味合いじゃなかったか?
つまり俺はダーマから作られた人ってことになりおや殺しか……この世界のパパごめんなさい!葉緒は強くいきますから!
そして新米魔王[君]ってなんだ。新しき魔王とか新生魔王とかもっとかっこいい名前あったんじゃないか?
MPたっか!なにこのキャラ!
パパが魔王だったから継承【吸収】したからか?
「いろいろとなんていうか普通のキャラなんだなぁ……平和のために送られたんだからもっと飛び抜けて最強だと思ったんだけど……」
「新しき魔王様、就任おめでとうございます」
「!?」
俺は声がした方を向くとドアがあり、そこが開けられていてそこから
「メイドさん?」
メイド服を着こみ、真っ白の長いスカート、青色のロングヘアーと眼鏡をかけ、全体的スマートな女性が現れた。
…あえてどこがよりスマートなのかは言及しないでおくが。
「メイドさんではなく、この城の元主ダーマ様の直属部下キシアルです。ダーマ様からの伝言です。新しき魔王様、こちらをお読みください」
キシアルは折り畳まれた紙を俺に差し出してきた、俺は紙を開いて読んでみる、中から一枚のカードと文字列が出てきた。
俺はその紙を開いて中身を読むことにする。
「キシアルがこの紙を渡したということは我を殺した魔族関係の人間か、それとも我が直々に選んだ後継者関係か?そこはまぁ今となっては関係ないか、とにかくあとは頼んだぞ、我が死んだということは魔王の席が後継者の貴様に移ってるからな、我が認めた者に移っていることを期待する。決して勇者どもに殺されるでないぞ?後継者の貴様は今日から一部の場所で魔の王になったと言うことだ、その土地をどういう場所にしていくか……それは貴様次第だ、生き残る方法はキシアルに聞け。聞いて損はないぞ?それとカードは我からのプレゼントだ、魔王、つまり後継者たる貴様が手に持ってキーワードを言うと起動するようにしてある、有効に使ってくれ。それとキシアルから起動のキーワードを聞くように。長々とすまなかったな。では健闘を祈る」
ダーマからの手紙はこんな内容だった。
いろいろと手をまわしてくれていたようだ……。
間違いとはいえ殺してしまったのが悔やまれる。
復活とかしてはくれないだろうか……?
そうしたらいろいろ教わりたいものだ……キシアルからそれは教われるらしいが。
「キーワードを教えますね魔王様、起動、というだけです」
「起動だけなのか、簡単だな……」
「シンプルイズベスト、だそうですよ」
俺はカードをもちキーワードを言うと目の前に光の柱が出る!!
そこから金のコイン、ローブ、杖、指輪……いろいろな物が溢れてきた!!!!
「すべて新しき魔王様のものです、ダーマ様は使う機会が少なく、余ったものらしいです。そういえばカード使ったらステータス見ろっておっしゃってましたよ」
いったいこれ以上何をしたんだダーマさん……
俺はステータスを覗いてみる。
皆様のダーマ様への好感度が上がった気がする。
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