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銀河の果てで、ポンコツAIと恋をする  作者: ののん


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第16話「反乱軍のジャンク・ヤード」

星間連盟の喉元にある中央情報要塞『アイギス』を陥落させる。その無謀な作戦を成功させるため、ジャックの案内でルカたちが向かったのは、廃棄された小惑星鉱山を改造したレジスタンス組織の秘密基地だった。

そこは『反星間連盟義勇軍――ネオ・自由の翼』の本拠地。

しかし、基地のドックに降り立った主人公たちを待っていたのは、歓迎の言葉ではなく、数十人の武装兵たちによる包囲だった。

「動くな! ジャンク屋のガキと、連盟の最高機密、そして……裏切りの情報屋ジャックだな?」

人混みを割って現れたのは、全身に無数の傷跡を持つ大柄な男――レジスタンスの若きリーダー『レオン』だった。彼は厳しい目でルカたちを睨みつける。

「俺たちは命を懸けて連盟と戦っている。ジャック、お前が連盟の息がかかった情報屋だということは掴んでいるんだ。そんな胡散臭い連中が持ってきたネタを、おいそれと信じられるか!」

レジスタンスの兵士たちが一斉に銃口を突きつける。一触即発の空気の中、ジャックは両手を上げて苦笑いした。

「おいおい、手荒い歓迎だなレオン。俺が昔、連盟に情報を売ってたのは認めよう。だがな、今回のネタは本物だ。このデータを見てから文句を言いやがれ」

ジャックが持ち込んだバイパスコードのデータを提示するが、レオンは首を振る。

「データなどいくらでも偽造できる。連盟の罠かもしれない。……特に、その後ろにいる少女型AIシステム・アイリスだ。それが一瞬で俺たちのシステムを破壊できる超兵器だということは知っている。そんな危険なモノを、この基地に入れるわけにはいかない」

「アイリスは兵器なんかじゃない! 俺の相棒だ!」

ルカが一歩前に出て、レオンの前に立ちはだかった。

「確かにアイリスにはすげえ力がある。だけど、自分の力が何のために作られたかを知って、涙を流すような奴なんだ! 自分の意思で、連盟のクソみたいな大嘘を止めるって決めたんだよ! 道具としてしか彼女を見られないなら、あんたらのやってるレジスタンスってやつも、連盟の奴らと変わらない安っぽいお仕事だな!」

「……何だと、ガキが」

レオンの目が鋭く光り、一瞬、ドックの空気が凍りついた。

だが、主人公は一歩も引かずにレオンを睨み返す。その真っ直ぐな瞳に、レオンはかつて自分が持っていた「青臭い正義感」を見たのか、小さく鼻で笑った。

「口だけは達者なジャンク屋だな。……分かった、そこまで言うならテストだ。お前たちのその『絆』とやらが本物か、俺の目の前で証明してみせろ」

レオンが指を鳴らすと、ドックの奥から重装甲の模擬戦用ドローンが3機、起動音を立てて浮上してきた。

「俺たちのメインサーバーのファイアウォールを、そのAIを使って1分以内に突破してみせろ。ただし、ただのハッキングじゃない。俺たちレジスタンスの誇る防衛プログラムを、お前たち2人の力だけで力ずくでねじ伏せるんだ。できなければ、お前たちを拘束し、データは没収する」

『マスター、やりましょう。私、マスターと一緒なら、どんな壁だって壊せます!』

アイリスのホログラムが、ルカの隣で決意に満ちた表情を浮かべる。

「おう。見せてやろうぜ、ジャンク屋流のハッキングってやつを!」

ルカは再び、アイリスの演算コアに向けて右手を突っ込んだ。

じわじわと脳を焼く激痛――【同調シンクロ・オーバーヒート】。残された時間は1分。

レジスタンスの精鋭たちが見守る中、銀河の未来を賭けた、意地とプライドの模擬戦が始まる

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