第177話 フィアメール
『マリ様とカイト様のお母様の話はNGと』
『一つ謎が残ってしまった』
そんなコメントが流れ落ち着いてきたところで、
「フィアメール様、前を見てください」
サタレアにそう言われてフィアメールが前を向くと、スタッフが紙に『自己紹介の表を出して』と書いて見せてきた。
「ちょっと待つのだ」
そう言ってフィアメールはマウスを操作しだした。
コメント欄は『うん?』や『どうした?』という文字が流れだした。
少し待つと画面上のフィアメールの左上に名前:フィアメール・ランレインと一番上に書いてある表が出てきた。
「自己紹介をするのだ!」
という宣言に、
『そういえば他の人達は一番最初にこの表だしてたな』
『そういえば名前と魔王の子供って事しか分かってないな』
『最初の見た目のインパクトが凄くて忘れてた』
などと、みんなも今気づいたらしくコメントが流れていった。
「まず、出身!魔国ランレインなのだ!」
「次に肩書きは魔国ランレインの第四王女、末っ子なのだ!」
『知ってた』
『納得の末っ子』
「そしてフィアの年齢は……二十歳なのだ!」
『二十歳なのか』
『もっと若いと思った』
「魔族は長命種だから若く見られるのかもしれないのだ」
『ちなみにサタレアさんの年齢は?』
「サタレアも二十歳なのだ!幼馴染なのだ!」
『出来る女って感じがするからもう少し上かと思った』
『フィアメールちゃんとサタレアさんは同じ歳なんだ』
『同じ歳なのに【ちゃん】と【さん】……まぁ気持ちは分かる』
『まぁ個人差なんだろうね、長命種でもサタレアさんは成長が速くてフィアメールちゃんは遅いとかなのかな……一部の箇所は凄く成長してるけど』
『そうだね、一部ね』
『良い成長だ』
『見守ります』
「見守っていて欲しいのだ!」
とりあえず見守ってくれるというコメントに返事を返して、
「じゃあ次に行くのだ!」
そう言ってマウスを操作して次の項目を開く。
【目的・目標】という項目が現れた。
「配信の目的と目標はさっき話したけど有名になって魔族の悪いイメージを変えていくことなのだ!あとは魔国が地球と交流出来るようにしたいのだ!」
『そっか、魔国はまだ地球と交流無いって言ってたもんね』
『交流に関してはその国の政府が関わってくるからなかなか難しそうだね』
「そうなのだ、だからまずはイメージの改善なのだ!」
と言ってフィアメールはやる気を出していた。




