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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
幕間、理依奈パーティとダンジョン探索

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第164話 理依奈視点

休憩が終わり立ち上がる。

座って硬くなった体を伸ばしていると、


「じゃあ、今からは二組に分かれて行動しましょうか」


マリお姉ちゃんがいきなりそんな事を言ってきた。


「うん?どういうこと?」


カイトお兄さんもマリお姉ちゃんから聞いていなかったのか、どういう事なのか聞いた。


「澪ちゃんと理依奈ちゃんの近接練習を本格的にモンスター相手にしようかなって、前衛組と後衛組で分かれて行動したいなって思ったの。あと、前衛組もいきなりモンスターと出会った時の為に補助魔法無しでの戦闘も練習した方が良いと思うの」


マリお姉ちゃんの意見を聞いてカイトお兄さんが少し考えて、


「うん、それも良いかもしれないね。三人の実力なら後衛が居なくても大丈夫そうだし、いざとなったら助ければ良いからね、こんな機会なんて普通は無いだろうから良い経験になるよ」


「みんな、そういう事だからよろしくねー」


と言って話が進んだ。

マリお姉ちゃんがドローンカメラを取り出し起動する。

すると澪と私が映るように動き出した。


「ここからは二手に分かれてしゅっぱーつ!」


そうしてカイトお兄さんたちと別れて歩き出す。

さっきよりもなぜかテンションが上がっているマリお姉ちゃんの後ろを澪と一緒について行く。


「そうだ、理依奈ちゃんにはこの武器を渡しておくね」


マリお姉ちゃんが収納魔法から出して渡してきたのは長い棒だった。


「緊急時なら良いけど、流石に理依奈ちゃんの杖で殴っていたらいつかは杖が壊れちゃうだろうし、その棍で戦ってみてね」


「はーい」


棍の重さや長さは私が使っている杖とあまり変わらない物で、振ってみたが問題なさそうだった。


「とりあえずモンスターを見つけたら一体残すように倒すから、二対一で近接で戦ってみよう」


そう言ってスキップしそうなほどご機嫌なマリお姉ちゃんについて歩いていると、


「いたわよ」


マリお姉ちゃんの報告に立ち止まると少し離れた所に四体のゴブリンがいた。


「とりあえず棍棒を持っている一体以外は倒すから待っててね」


そう言い、メイスを持ったマリお姉ちゃんがゴブリンに近づいていく。

そこからは一方的だった。

ゴブリンがマリお姉ちゃんに気付き突っ込んできたが、前を走っていた二体がメイスで殴られて壁に吹き飛び、奥にいた弓使いが一瞬で間合いを詰められメイスで殴られていた。


「一匹残したから、二人で戦ってみてね」


仲間が吹き飛ばされて何が起きたのか分かっていないゴブリンがキョロキョロした後、私と目が合い、こちらに向かって棍棒を振り上げながら走ってきた。

私は初めての近接戦闘に緊張しながらも、殺意を向けて迫ってくる敵に対して棍を構えた。


「ギャギャッ」


ゴブリンが振り回してきた棍棒を棍で受け止めると、ゴブリンの力は思ったよりも強く私は棍ごと後ろへと押しやられた。


「くっ」


「えいっ!」


私に追撃しようとしていたゴブリンに澪がメイスで横から殴った事でゴブリンにダメージが入ったのか、ゴブリンは澪を警戒して距離をとった。

 

「あんな見た目だけど力は強いから出来る限り攻撃は避けるようにね~」


マリお姉ちゃんの声を聞き、狙われたら避ける事を意識して、狙われていない時は攻撃するという流れで戦った。

何度か殴ると力尽きたのかゴブリンが倒れて動かなくなった。


「「ハァハァハァ」」


私たちはゴブリンの攻撃で多少の傷や打撲はあったものの大きな怪我はなく、しかし慣れていない近接戦闘で息を切らしていた。


「おつかれさま、がんばったね」


マリお姉ちゃんがそう言って回復魔法をかけてくれる。

私の体から傷が消えていき、痛かった場所の痛みも消えていった。

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