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メリッサちゃんは王様のかわいい召使  作者: 桜雨実世


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新しいお友達

 王様が私に向かって、

「海賊たちは明らかにお前を狙ってた!城の中にお前を狙う悪いやつがいるかも知れない!王の区画から出ないで、誰とも口を利くなよ!誰か来たら、部屋に逃げて鍵を掛けるんだぞ」


 私は頷きました。


 明け方。

 私にまた懸賞の当選品が届いていたので、開けます。


 わぁ、かわいい!


 赤いのに白い水玉模様の虫のぬいぐるみです。


 テントウムシさんだー!


 かわいい!


 翌朝、テントウムシさんを持って、王様を起こしに行くと、もう王様は起きていました。

 手には三十センチくらいのイモムシさんがいます。色は緑色です。

 多分、妖精とかそういうのなんだろうなと思います。


 王様は、

「メリッサ!ちゃんと誰とも口を利くなよ!それと、このイモムシとずっといるんだぞ!肌見離さず持ってるんだぞ!危ないことがあったら、お前を守ってくれるぞ」


 イモムシさんよりテントウムシさんをずっとだっこしてたいです。

 でも、嫌ですが、命令です。


 私は渋々受け取ります。

 テントウムシさんとイモムシさんを同時には持てません。


 うー。テントウムシさんはお部屋でお留守番です。

 ずっと一緒にいたいのに。


 王様はそれを察して、

「メリッサ。イモムシは嫌か」


 私は頷きます。

「ブームが去るの早いな……。まあ、テントウムシのほうがかわいいもんな。でも、今日はちょっと持ってろ」


 私は首を縦に振りました。


 王様が執務に行ってから、イモムシさんを頭に乗せて、お仕事を開始です。


 王様のおふとんを干して、シーツやタオルケット、パジャマや下着を洗います。

 それから、お洋服がほつれてないかチェックして、書斎と私室と王様のお風呂場とおトイレをお掃除します。

 

 廊下や応接室はメイドさんがお掃除しますが、この時、顔を合わせないようします。


 それから、休憩です。


 自分のお部屋に戻って、天井に背中をくっつける魔法を使います。


 ふわふわして楽しー。


 イモムシさんはふわふわするのが楽しいかどうかわかりません。表情がないです。幸せではなさそうです。遠くをただじっと見てます。


 背中を天井にくっつけて遊んでいると、いきなり知らない侍女の人がお部屋に入ってきました。


 どうしてでしょう?

 私は王様の言いつけどおりに黙っています。

 見つかったら、挨拶くらいしたほうがいいのでしょうか。

 でも、命令があるし。

 うー。


 侍女様はあたりを見回して、

「女召使はどこにいるのかしら……。なんか、王妃様が急に女召使と仲良くしないといけないのにとか言い出すし……。女召使への贈り物も手紙も招待状も全部王様から戻されちゃうし……。もう」


 そう言って、部屋から出ていきました。


 私が扉を見つめて頭を動かすと、イモムシさんが頭から落ちて、ベッドの上に転がりました。


「あぁ!」


 私の声に、イモムシさんはすぐに体制を立て直して、私を見つめます。


 そんなことよりも、王様に肌見放さず持ってろっていわれたのに、放してしまいました!


 あわわわわわ。


 私はローブの下のワンピースをめくって、お腹にイモムシさんをくっつけましたが、落ちました。

「むー。そうか!」


 私は自分おパンツにイモムシさんを挟みました。

 もうこれで、イモムシさんといつでもどこでも一蓮托生です!


 イモムシさんはキュッキュッと叫んで、暴れます!


 むむむ。

 こっちだって、命令なんです!


 私はおパンツのもっと深い所にイモムシさんを押し込みました。


「キューッ!」

 イモムシさんは一叫びしてから静かになりました。


 もうこれで大丈夫です!安心!


 落ち着いたところで、ワンピースとローブを降ろしました。

 ちょっと歩きづらいですが、しょうがないです。


 夕方頃に仕事を終えた王様が戻ってきました。

「メリッサ。イモムシどこにやった?もしかして、食ったのか?」


 私は首を横に振って、ローブとワンピースをめくりました。


 イモムシさんはしっかりと私のおパンツの中にいます。入れる前よりもちょっとぐにゃっとしています。


 王様は驚いて、

「メリッサ!お前、そのパンツどうしたんだ?懸賞で当てたのか?」


 私は頷きました。

 今、私がはいているのは真っ赤なおパンツで、ちょっとスケスケで、紐を結んではくタイプです。


 王様は言いました。

「この間、うさぎちゃんのパンツ渡しただろ!そっちはけ!それはまだお前には早いぞ!そういうのは大人になってからだぞ」


 もう私は二十歳を超えた大人です。


 王様は私の気持ちを察しました。

「メリッサ!お前がはいていいパンツじゃないんだぞ!……真っ赤なパンツは六十歳過ぎたらはいても良いパンツだからな!」


 なら、脱がなくちゃ。


 この様子を見ていた執事様は額に手を当てて、ため息をつきました。

 私から王妃様の侍女が来たことを聞いたときも同じ顔をしました。

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