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水面の波紋  作者: 実嵐
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進む先の崖

「初動捜査の誤りっていうのは上は認めないんですか?」

「認めないさ。認めたら権力を失うと勘違いしていることもあって、嘘でもいいからでっち上げの証拠も生まれても気づかないんだよ。」

白石は戯言を思い出したのか薄ら笑いを浮かべて話していた。時雨の事件の時にはすでに刑事として働いていたのだろうか。もしくは、尻拭いをするためだけなのだろうか。所詮は下っ端のできることは限られると聞いたことがある。

「僕たちで探すんですか?時雨と名乗った事件を・・・。」

「そうだ。まぁ、俺たちの部署は特別だ。上が解決したがっていることもあるからな。世間の目には背けられないじゃないのか。」

テレビやらSNSにに取り上げられることも多いうえに警察の落ち度ばかり、目についてしまうのが嫌なのだという。当時の捜査官の声を取り上げられてしまったこともあってか、居心地が悪いのだろう。くだらない理論を作り上げたわけでもないのだろうからと思ってしまう。

「影山さんはそういうのに従うですか?」

「あまり従わないだよ。だから、のびのびしているよ。ただこればかりは模倣犯を生む可能性を含んでいるからしょうがないんだよ。」

うまい言葉は浮かばなかったが、次の事件を止めたかっただけなのだ。

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