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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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榊原とマスター、涼子

「いや、本当に助かりました、何から何まで」

マスターは、榊原の前に、水割りを置いた。

BGMはしっとりとしたジャズピアノが流れている。


「いや、そんな水臭いこと言わなくていいさ、こっちもうれしいのさ」

榊原も、うれしそうな顔になる。


「本当に二つ返事で、さすがですねえ」

涼子は、榊原の前にお通しのチョコレートとフレッシュバターピーナッツを置く。


「でも、懐かしくてさ、こうやってマスターと涼子さんと仕事ができるなんて」

榊原は、フレッシュバターピーナッツが本当に美味しそうである。


「そうですねえ、オーケストラを辞めてからも、指揮者として凄いご活躍の中で、ホテルのパブでヴァイオリンでジャズもねえ、上手でしたね」マスター


「ああ、毎日クラシックの指揮ばかりだと、飽きるのさ、時折ジャズを目一杯やらせてもらってどれだけ助かったことか」榊原


「あくまでも、仕事じゃない音楽もしたかったんですね」涼子


「そうだねえ、仕事にすると音楽は面白くないね」榊原


「私も、半分以上は趣味でこの仕事してますよ」マスター


「私は、マスターのお世話をするのが趣味かなあ」涼子


「・・・そうだねえ・・・昔から妬けたねえ・・・」榊原


「奥さんに電話しましょうか?」涼子


「そうだねえ・・・それも・・・」マスター


「おいおい・・・」

榊原は少し焦った顔になる。


「ああ、奥さんのフルートも聞きたいなあってね」マスター


「それと、煮物を教わりたいなあって」涼子


「・・・全くこの夫婦にはかなわない」榊原



三人の会話は閉店まで続いた。

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