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28# 商業都市シャンク闇組織壊滅
今回の騒動は、この町に巣くう人身売買組織の壊滅と
関わったであろう貴族家の断絶となった。
名家の者も居た事から、没収された領地は広く、しばらくは王家の管理下に置かれるとの事。
レオンハルトは、あの砦にて組織の人間を何人も剣の錆にしたのだが、オークション会場には行かなかったので貴族を手にかける事がなかった。
レオンハルトが会場を襲撃していたら、すべて塵となってしまったかもしれない。
「誰が居たのかすら分からなくなってしまえば、王家と言えど勝手に推測だけでお家の取り潰しや爵位剥奪なんて出来ませんでしょう?何でもかんでも怒りに身を任せて消し炭にしようとしてはいけません」
何かズレている気がしなくもないが、正座をするレオンハルトに説教をするディアーナを見たのは昨日の事。
今日は町を出立する日である。
その前に、とスティーヴンは影を通じて王に書簡を送る。
『どんな理由があろうと、神の怒りを利用しようとすれば国も滅ぶ』
『神の御子は、使い勝手のよい兵器ではない』
「……分かっているだろうが、これはお前に対しても言っている、ジャンセン」
スティーヴンの前にかしずく黒髪の青年は、書簡を両手で受け取ると深くこうべを垂れた。




