第0話 始まり
どうも皆さんこんにちは。下半身です。不定期更新だし初投稿だしでひどいかもしれませんが、これからこの男の冒険が終わるまで書いて行きたいと思います。よろしくお願いします。
〜人間暦1398年〜
「ふぅ...」ゲヴィラは、1人ため息をついていた。
「なんでこうなっちまったんだろうな...。」
ゲヴィラは、焚き火の前で数十年前のことを思い出していた...。
〜人間暦1378年〜
ゲヴィラはその頃13歳、剣を与えられる年齢であった。
「ゲヴィラ、この剣をお前に託す時が来た...。」
「うん!お父さん!ぼく頑張って強い剣士になるよ!」
しかし、母も父も、黙りとしていた。
「ゲヴィラ...よく聞いてくれ。この剣はな、使っちゃあダメな剣なんだ...。」
ゲヴィラは、不思議に思った
「でも、託したんだから使わなきゃでしょ?」
父も母も、また黙っている。
ゲヴィラは、沈黙に耐えきれずに叫んだ。
「ぼくたちアルマンド一家が[呪われ一族]だからって剣まで呪われないでしょ!?」
呪われ一族...それは、 村、集落、街などの、人の住む場所から追い出され、ほかの人の住む場所に移り住んだものに与えられる称号だった。その名の通り、呪われ一族は、母、子、末代に至るまで、触れたものに何らかの呪いを付与する呪いをかけられた者達であった。
ゲヴィラの父と母、アルマンド.ヴィケスとアルマンド.ターニャは、とある理由で王都を追い出されてしまい、今に至るのだが、それはまた別のお話。
「ダメなんだよ...剣も。」ヴィケスが、絶望した声で嘆く。
本来、剣とは祝福されたものであり、呪われたりしない、神聖なものだった。
しかし、確かに目の前にある時計の針のような紫色の直剣は、神聖なものとは思えなかった。
「じゃあ、僕がやってきた鍛錬は...!」
「無駄だったな。」その父の冷徹な言葉は、13歳の若い志を持った少年の心の何かを壊してしまった。
第一、呪われ一族の者達は、畑を耕せば作物は枯れ、
漁をすれば、魚が消える。仕事ができない一族だったのだ。しかし、ゲヴィラはそんな中で一筋の希望を見出していた。
剣士...それは、ゲヴィラにとって天職であった。
毎日棒をがむしゃらに振り続け、ついには1人でLV35ぐらいのモンスターなら棒1本で倒せるようになっていた。
その剣士になれない。剣を振れない。基本的に剣は父から子へ、子から孫へといった受け継ぐものであり、買ったりするものでは無い。そのため、剣を作ることは、人を切る以上の重罪となっている。
ゲヴィラは聞いた。
「で...でもさ、その剣の呪いが大したこと無かったら別にその剣つかえるよね!?」
「お前は父さんが剣を振っているところを見たことがあるか?」それは死刑宣告にも等しいものであった。
ゲヴィラの持った棒についた呪いは振るたびに、HPが25ずつ減少するというものであった。
しかし、ゲヴィラはHPが18000あったので、とくに気にする事はなかった。(当時のゲヴィラのLVは21)
「...どんな呪いなの?」ゲヴィラは恐る恐る聞いた。
「抜いたものはLVが上がらぬ。」
LVが上がらない。それは、成人して仕事をしていくゲヴィラにとって『剣士は無理』ということだった。
この世界では、基礎的なステータス、力、すばやさ、
知恵、防御力、HPなどを決めるLVと、技術力、知識、きようさなどを決めるウィークポイントという物がある。しかし、LVが上がらないとウィークポイントは上がらないので、実質剣士は無理ということであった。
「抜け道はないの?」
ゲヴィラは聞いた。この世界ではどんな呪いでも抜け道という物があり、例えば呪われて腐った状態のパンには、50回噛めば呪いが無効化されるという抜け道がある。なのでゲヴィラは、抜け道さえあれば剣士ができると思ったのだった。
「それが分かれば俺も剣士になってたよ。ゲヴィラ。
この剣は抜け道が判明していないんだ。だから俺も抜いたことがない。抜かないでくれゲヴィラ。」
「でも...ぼく成人の歳だから仕事しないと追い出されちゃう...。」どの集落でもそうなのだが、13歳の成人の日に仕事に就き、親の仕事を継がなければならない。だが受け継ぐ道具は先代が持っていたものであり、網なら漁師、クワなら農家、杖なら魔法使い、
本なら司祭などであった。その中で剣士は最高の職業であり、皆から慕われる存在であった。
「まぁ棒でも剣士になれるし、他の仕事でもしたらどうだ?」
「...うん」ゲヴィラの目から、雫がこぼれ落ちる。
その時、村の方で鐘がなった。
レスト村の成人式の合図だ。
アルマンド一家に緊張が走る。呪われ一族がいじめられたり殺される事件はよく耳にしていたからである。
「がんばれよ」こんな剣を寄越しといてよく言うよ。とゲヴィラは思う。
だが、そんなことは考える暇は無かった。子供は13歳の成人の日まで、村へ入っては行けないので、村の地図を頭に叩き込まなければなのだ。
「じゃあ行ってくる。」
「ああ、仲良く出来る子を見つけるんだぞ」
「言われなくてもさ。じゃ」
そう言ってゲヴィラは家を出る。
遠くからがんばれーという声が聞こえる。
村の門へ着いた時には、緊張と興奮で息もままならないゲヴィラの姿があった。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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