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第五十八章・ここからが本当の合宿!
ドルとフウが眠る夜――俺はボスと二人でいた。
そこは俺たちが泊まっているペンションのすぐ近く。
俺は特訓のためにこの場所に止まっていた。
*
「海では楽しめたかい?」
ボスは開口一番に、そんな意地悪なことを聞いてくる。
「ラノベが濡れるのを考えて持っていかなかったので、あまり楽しめませんでした」
俺はそのままの感想を口にする。
「素直でよろしい」
ボスはそう言って、目を閉じる。
「これからやるのは無の特訓だ。準備はいいかい?」
「その前に質問。無とは何ですか?」
ボスは簡潔に答える。
「無とは平たく言えば無属性。数多ある属性の中で最も自然にそぐわない力だ」
(自然にそぐわない力…)
「無属性の技には重力操作や相手の技を無効化にする技が多い。使い方によっては最強の力だ」
最強の力。あれ?
「確か仮○ライダーウィザードではグラビティはランドに――」
「その話は長そうだからほおっておいて」
ボスにほおっておかれてしまった。
「まずはグラビテーションに慣れてみよう!」
ボスの特訓はキツそうだ。




