第四十三章・契約獣
俺はゲートの中にいる。
男子更衣室は(着替えたまま止まっているやつもいて)むさ苦しかったが、女子更衣室に入るよりはマシだ。
俺は(慣れた)ゲートを進むと、奥には見知った赤髪の少年――フレアがいた。
*
「怪しいとは思っていたけど、昨日の今日で会うとはな」
俺にとっては想像通りの展開ではあるが、まさかフレアと当たるとは。
「俺も驚いたよ」
フレアにとっても予想外だったらしい。
それはともかくここに来たからには、
「始めようか、フレア」
「そうだな」
俺たちは戦うしかない!
*
「モードチェンジ――『ウォーターモード』!」
俺は水の姿である『ウォーターモード』へと変わる。変わった理由については、火が水に弱いからただそれだけだ。
『モードチェンジ』を終えた俺が臨戦態勢を取っていると、「じゃあよろしくな、ドゴン」とフレアの後ろから小さな翼竜が現れる。
「ピギー!」
ドゴンと呼ばれたその翼竜はフレアの剣の中へ吸い込まれてゆく。
(今のは…?)
「あいつは俺たち契約者が契約した獣――契約獣ドゴン。そしてその力が――」
フレアの姿がみるみるうちに変わっていく。
そして、赤色一色になった。
「――憑依だ!」
俺が戦ったことのない相手が、そこにはいた。




