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黄昏の日常  作者: 灯些季
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46.保健医

保健室で見てもらうと

処置が早かったおかげで大したことはなさそうだ。

でも、二週間は運動は禁止。


つまりは陰陽活動は出来ないってこと?


「理事長は夜の活動で怪我した事知ってる?」


……はい?


俺と浩二は保健医の瀬川先生を凝視してしまった。


「あの、今なんて?」

「ああ君たちがいつか夜の活動で怪我をすると思うからそのときは頼むと言われたんだ。」

「そうですか。叔父さんには言ってません。」


じゃあ、と言って内線電話かけ始めたけどもしかして……


あ、俺と代わるんだ。


「えーと、叔父さん?」

「柾美ぃぃーーっっ足怪我したのは本当か――――っっ!!」

「うるっさいっっ!」


ああ耳がキーンていってる。

向こうで悶える声が聞こえるってことはあっちも 耳がヤバいらしい。


「柾美、浩二君も一緒だろ?今行くからそこに居なさい。」

「え、もうすぐ一限目だけど」

「休みなさいっお前たちならちょっと出なくても大丈夫だっ!」


こらっ理事長の言葉か!

あっ

電話切りやがった!



「理事長来るの?」

「はい。そういうワケなので俺たちここに居させて下さい。」

「別にいいよ。」


浩二も不満そうな顔はしないで、俺の隣にパイプ椅子を持って来て座る。


幸いな事に保健室にいるのは俺たちだけだ。


「もしかして他にも俺たちが夜の活動をしてる事を知ってる先生はいますか?」

「いいや、僕だけだよ」


瀬川先生が味方なのは正直有り難いかも。

これからだって俺たちが怪我する可能性はあるはずだし。


一限目が始まるチャイムが鳴り終わる頃、

叔父さんが来た。


「傷はどうだ?」

「秋月先輩が早めに処置してくれたから大したことないよ。」

「でも二週間は運動は控えて下さい。」


叔父さんが渋い顔になった。


そうだよなぁ。

その間は俺役立たずってことだし。


「よし、柾美の代わりに私が夜の活動をやろう。しばらくは浩二君借りるぞ。」

「は?」


浩二と顔を見合わせてしまったよ。


浩二は怒ってない?

勝手に決めて。


「わかった」

「えっ浩二はいいの?」

「いいも何も柾美のその様子じゃ出来ないだろ?俺1人じゃムリだし。

それに、理事長の動きとか見てみたいからな。」


なるほど。

叔父さんの動きを見るのは良いかもしれない。


「俺は近くにいたのに柾美を助けるどころか足引っ張って情けねぇ。

だからもっと力になりてぇんだ。」

「浩二……」


浩二の奴、ずっと気にしてるんだ。


「浩二君の事は任せろ。ま、お前の復帰はだいぶあとになるだろう。」

「あぁ、君たちは学生だからね。」


どういう意味?


「テストがあるだろ。柾美の復帰はヘタすれば夏休み中だ。」

「えっ帰れないの!?」

「別にいいけど夏休み丸々はないだろ?」


そういうことか。

テスト勉強始めなきゃ。


「浩二君も夜の活動は少しだけだ。」

「ああ。理事長に頼みがあるんだけど……」


浩二が俺に視線を向けてからすぐに叔父さんに視線を戻す。


なんだ?

ってなんでコソコソ話し出すんだよ。


叔父さんは頷いたあとグッと親指を立てる。


何かの交渉が成立した?


俺の隣に戻ってきた浩二に聞いてみたら、しばらくは叔父さんに陰陽の修行してもらうらしい。


色々疑問は浮かんだけど浩二の問題だし、

見守ってくか。


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