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黄昏の日常  作者: 灯些季
45/89

44.怒らせてはいけない

「柾美っっ」

「げっっ兄貴ぃぃ!?」

「うっそぉ〜!光のとこに行くんじゃないのぉぉ〜っ!?」


ちょっとまて

一番顔合わせにくいのになんで……


「すまない。光の部屋に行くのを遅くして欲しいと連絡あったから、

柾美に会おうと思ったんだ。」


秋月先輩の優しさが痛いっっ!


「それよりも柾美は何かあったのか?」

「えっと……」


上は制服なのに下はジャージとか

浩二に支えられて歩いてるとかヤバい!


「ケンカ売られて怪我したんだ」


はい?


俺は真顔で言う浩二を見て、総一先輩を見たけど先輩怖いですけどぉぉっっっ!


「浩二っっ!お前の揉め事に柾美を巻き込んだのかっ!!」

「ああ、そうなっちまったんだ。だから光の所で手当てしてもらった」


なんでそんな事!

転んで打ち所悪かったとか他に言えるだろ!


「お前はっ「違う!浩二は悪くない!!」

「黙ってろ!」

「浩二は俺が黙ってれば1人で責任背負うつもりかよっふざけんな!」

「じゃあてめぇはどうにか出来るのかよっ!」

「浩二よりは上手く言えるに決まってるだろ!」

「はぁ?寝言は寝てから言え。」


なんでワザワザ先輩と争う方向に持って行くんだよ!


「その言葉そっくり浩二に返す!」

「てめぇは何もわかってねぇ!」

「ちょっとちょっと〜〜2人とも落ち着こうよ〜〜」


保がなだめようとしてくれてるけど

ここは引けないだろっ!


バンッッ


突然重い音が響きわたり

俺たちは言葉を忘れた。


床には分厚い料理の本?


それに手を伸ばして広いあげる人物を

俺たちは凝視してしまう。



「いい加減にしなよ?それ以上続けるなら、

これ頭にのめり込ませるよ?」


正樹よ……

言い方は静かだけど目が怖い!!


「「ごめんなさい」」

「2人ともお腹すいてるからイライラするんだよ?僕のカレー食べるんだよね?」

「「いただきますっ」」


俺の怒らせてはいけない人物リストNo.1は正樹に確定した。


「僕はこのへんでっっじゃ〜ねぇ〜」


保の奴、逃げたな。


俺たちの前のテーブルに素早くカレーが置かれていく。


俺と浩二は静かにカレーを食べ出す。


総一先輩はと言えば正樹と雑談しながらお茶飲んでるよ。


さっきのが嘘みたいだ。


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