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番外編・キース君サイド1~聖女VS勇者バトル~

☆ランキングトップ10入り感謝御礼☆

本編で書き切れなかった6話の

聖女VS勇者出会いバトルです。

これを入れるとのんびりテーマが

崩れるので星船の脳内で割愛されました。


「という訳でお迎えに上がりました!勇者君!!初めまして。聖女ミルフェリアと申します。」



そうおかしな事を言う女の子が俺の前に立ち塞がった。

後に大切な旅の仲間となり、最愛の恋人となる彼女。

聖女ミルフェリア・エーゲルとのそれが運命の出会いだった。


一目見て俺とは住む世界が違う人間だ、と思った。

育ちの良い身のこなしに手入れの行き届いた綺麗なピンクがかったキラキラの金髪。瞳は優しげな淡い水色。

誰が見ても美少女な部類の、若い女の子だ。


というか辺境の寂れた町とはいえ、こんな身分高そうな女の子が護衛も連れずに出歩くなよ、と危機感のなさにため息が漏れた。

その手に握られている掃除道具も勇者発言も全くもって意味が分からん。とにかくヘタに関われば後々不敬罪にでも問われるかもしれない。



「何言ってんだ?あんた。....担ぐんなら他当たってくれ。」


そう言い捨てて、さっさと逃げる選択肢を選んだ。

だが次の瞬間、ビリッと俺の行く手に電撃が落ちた。


「!!!」


コイツ、魔法使いか!?

いやでも。え?今どっから魔法を放った?

なんかその掃除道具から出たような.....!??


「んーと。面倒臭いので力づくで行っきまーす!私が勝ったら一緒に王宮に行こうね?」


おいおい。マジかよ、女の子相手に気が進まないけど仕方ない。気絶させるくらい大丈夫だよな?


俺はザザッと戦闘態勢を取り、彼女が放った電撃よりも更にワンランク上の電撃魔法を彼女の肩辺りに向けて放つ!

だが意外にも素早い動きで彼女はひょいっと避けた。


くっ!ならもう少しスピードを上げて連打で!!

俺の手から次は容赦なく彼女に向かって電撃の雨が炸裂する!!

更におまけと風魔法で彼女の足元を狙った!!


「ムダですよ~ぅ!私、あなたの魔法を避ける死に物狂いの予行練習済みなのです!あの時より劣ってるあなたの魔法なんてヘソがお茶を沸かします。あの時は上からだったから威力アップでそれはもう大変でした!むうう。ホントあれ、怖かったんですよ!!」


彼女はおっとりとした見かけからは想像出来ないくらい素早い足捌きとムダのない動きで難無く俺の魔法攻撃を避けていく!!

でもその合間に散らばった落ち葉を端っこの各所に見事なコントロールでかき集めてるのは何でなんだ???

まあ、その掃除道具の正規の正しい使用方法なんだが。


というかホントその掃除道具一体何なの!??



「今の君の力はこんなものですか?勇者君!!あの時は攻撃魔法全属性を夏のクリアランスセール大放出でしたよぅ!」



く、くりあ....?さっきからこの子言ってる事が意味不明だ!

だが最後に放った風魔法が油断した彼女の足元にクリティカルヒットした!!



彼女のスカートは勢いよく捲れ上がった。



「うにゃああああああん!!!」


顔を真っ赤にしてスカートごとうずくまる彼女に俺の顔もボンッと赤く染まる。



おい、レースの赤って予想外過ぎだろぉぉぉーー!!!



「もうぅ!私怒りましたよ!こんな事する悪い子はお仕置きです!!」


顔を真っ赤にしたまま彼女は片手でスカートを押さえてもう片手の手でビシッと掃除道具をこちらに向けた。


あ、やっぱその掃除道具、武器なんだ......。


「さあ!魔法の竹ボウキ、東雲君!派手にお片付けしちゃいなさい!!」


そう彼女が叫ぶとボコボコと辺りの地面に穴が開く!!


「く!」


俺の足元を崩してバランスを失った処を叩く作戦か!!

だが相手は魔法が使えて素早いだけの所詮は女の子。

ここは思い切って無理をしてでも接近戦に持ち込むのが正解だ!!


俺は崩れる足元を無視して一気に走り出す!

こちとら山育ちで足場の悪さなんて慣れてんだよ!!


だが、最後の最後で俺は彼女の手前の穴に足を取られ大きくかしいでしまった!!


「う、わわわッッッ!!!」


「むっぎゃーーーーんんんッ!」


俺は彼女ごと地面に転倒して俯せに倒れてしまった。

そしてその俺の咄嗟についた手の先はお約束通り彼女のむにゃんとした、なかなか見事な胸部が....


「いやあああああああん!」


俺は彼女の至近距離からの顔面平手打ちを喰らい意識を手放した。その意識が薄れていく直前、先ほどの彼女が作った穴にそれぞれ寄せ集められていた落ち葉が綺麗に収まっているのをこの目で見た。



俺の完敗だ。攻撃しながらお掃除まで完璧に熟すなんて...!



あれ?この場面でお掃除の必要あったっけ???




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