表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

プロローグ

長編連載の息抜きで書きました。

1話毎は短いです。全15話完結。

1日1話以上投稿していきます。

軽い雰囲気のお話なので軽い気持ちでお読み下さい。

ミルフェリアは目の前の光景を呆然と立ち竦くんで見ていた。


そもそも何故今、自分が此処にいるのかが分からない。

確か自分は東の果ての辺境の教会で曇り空をしっしっ、あっち行け!と呪いながら洗濯物を干していたはずなのに、と頭を過ぎったが、次の瞬間から落ちてくる爆風や雷撃や炎弾や氷柱の残骸を避けるのにあわあわと必死の事態となった。


息苦しいのとビリッと眩しいのと熱いのと冷たいのと下はしっちゃかめっちゃかだよ!!ちょっとせめて攻撃魔法の属性統一してよ!!

と思わないでもなかったが、流石に自重した。

何故ならこの魔法の残骸らを落とす原因は遥か上空で戦う魔王と勇者なのだから。


そう、人間に害成す魔物の頂点に君臨せし世界を滅ぼさんとする恐ろしき魔王と、各地を回ってその魔物達を討伐し苦難の末にこの魔王城に辿りついた勇者の、堂々たる最後の決戦の一幕なのだ。


だからやはり何故そんな大舞台の真下に自分がいんのよ!?

と絶叫したくなる心地だったが次の瞬間、耳をつんざく強い衝撃音と共に勝負が決した。



ーーーー相打ちだった。



黒いチリとなって消滅した魔王と心臓を刃に貫かれて落下してくる勇者。


そして私のいる魔王城の庭園に目を覆いたくなる衝撃をもって地面に叩きつけられた勇者。


もはやどうにもならないとは思ったが、駆け寄って回復魔法を唱え始めた私に、瀕死の勇者はソレを拒否したのだ。


「やめ、ろ、いらん、...俺は、もうこッ、んな...世界で、生きた、く、ーー」


ーない。と最後に口が形どった。生を拒絶する言葉だった。


魔王を見事討ち取った、勇ましき誉れ高い、そのはずの勇者が、世界を拒絶したのだ。




ーーーーーーそしてその瞬間、その世界は終焉を迎えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ