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七十八話「格ゲー的バスケのお知らせ」

「ルールは簡単・・3対1のハンディチーム戦でなんでもあり」


「えっ!?は、ハンディチーム戦・・じゃと?」


まさかの一気に三人相手にするつもりなのか?!

無謀にほどがあるだろう!?

ああいうゲームって大概体力引き継ぎで始まるのが基本の勝ち抜き使用。

それを一人でなんて・・流石に無理だろう。

でもなんだろう・・不安が負けではなく別の方にあるのは気のせいだろうか。


「よーし・・なら一番手・・お前行け」


「あ、アイッサー!徹底的に叩きのめすぜッ!!」


「(ふむ・・キャラは軽量・重量・ぶっ壊れ隠し・・なるほどな)」


さあ、始まるぞ・・運命の対決。

なんだか今日は風が吹き荒れるのが多い日だ。

こんなただ機体に座っている田畑にも吹き荒れる風は決闘を感じさせてくれる。

雰囲気でなんでも緊張してしまうもんなんだな・・。

その雰囲気と共にいざ・・最初の勝負が始まるッ!


だが、この時始まったのは勝負ではなく。

無慈悲な公開処刑であったッ!!!

その時、画面を見ていた者はとてつもない衝撃を受けた事だろう。

もはやそこに映し出されていたのは本来あるべきゲームを越えた先。

プロだけが実現させられるであろう【バスケ】である。


※ここからは説明一切なしでイメージでお楽しみください。


「(キャラクター選択画面の時、この時何もツッコまないこいつは完全に素人)」


『ジョインジョインマイケェル』


「(出っ歯野郎・・まずはてめぇから血祭にあげてやる)」


「(どんなキャラを使うかと思えば筋肉質のアメリカバンダナ・・これは重量の匂いがするでやんすよ・・俺の軽量キャラは正解だったでやんす・・)いくでやんすよッ」


『デッデッデッデデンラウンドワンファイッペシィペシィナギィペシィナギィフンッドゥリャウ!イェイ!ヴォウオ!ハァンッ!アイアム・ヒーロッ!!(うーわ・・うーわ・・)KOイノチハ・・』


この間、わずか10秒。

まず最初のステージ音楽と共に流れは完璧に田畑へと移り変わる。

そこから田畑の尋常じゃないレバー裁きが繰り広げられる。

一見遅い動きをしそうな筋肉アメリカ人、しかしそれとは裏腹に最初の相手の攻撃をブロック、その後反撃を開始し 弱攻撃 弱攻撃 強攻撃 弱攻撃 強攻撃 下から振り上げるラリアットからの回転ダルマ攻撃、後ろ蹴りをかまし謎のブームを決めてパーフェクト勝利の完成である。

初心者含め何が起こったか何も分からない。

無論、俺もそのまんまゲーム画面の事を説明しているだけである。

つまり何が言いたいか。

今俺にも誰にも人類にも早すぎる瞬間的出来事が。

この場で起きたという事に変わりはない。


この瞬間、襲われていた者達に希望が宿り。

襲ってた者達に絶望の様な表情が宿り始める。


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