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第七十四話「元学園のアイドル愛ちゃん」

「お困りの様ですねッ!!」


「うぉッ!?田畑ッ!?お前いつのまにッ!?」


俺がモヤモヤと戦っている間にコイツいつの間に背後にッ!?

さっきまであの鬼龍院先輩の下で倒れていた様なッ!?


「先輩が分からないのも無理はないです・・なにら柳原先輩・・まだあなたが選ばれた者で

無い頃に彼女達三大天使は存在していたのですッ!」


「さ、三大天使?」


「あ゛あ゛あ゛ッそれを言うなァァッ!!」


なんだ、鬼龍院先輩が拒絶するほどの歴史なのか?

ていうかなんだ三大天使。


「見よッ!これが当時学園のアイドルグループ【大天使】と呼ばれた三人であるッ!」


「(わあ!懐かしい!)」


「見るなって言ってんのによォ・・・うぅ・・」


「まあまあ・・良いじゃないですか~個人的にはこの黄金期に俺も生誕したかったですッ!」


「私にとってそれは黒歴史だぁぁッ!」


なんという事だろう。

田畑が取り出したポスターこそ我が文化祭で。

宣伝したであろう美人三人がアイドルぽい衣装を着て。

凄まじいほど男性を魅了してしまいそうな笑顔で笑っている。

右に西園寺先輩がダブルピースでジャンプ。

左に鬼龍院先輩がウィンクで可愛いく決める。

真ん中のこの小さいのは・・なんかすげぇ見た事あるような。


「皆さんとても美人なんですが・・その中でも真ん中は一体・・」


「ああ、それ売店している七海先輩だ、小さく小柄だからファンも多かった」


「(これもOBかよッ!?小さすぎない?!)」


若干小学生かと勘違いしてしまうレベルの萌え袖アホ毛茶髪の少女。

このポスターではアイドル衣装だが実は俺も良く知っている。

普段は購買部に居座っている謎多きOB【猫野(ねこの) 七海(ななみ)】先輩だ。

普段から絶対サイズの合ってない服装で萌え袖しているのは知っていたが。

まさかこの時からだったとは。

でもあの自由人先輩がアイドル・・普通にやってそうで怖いな。

ともあれ、これら混沌に満ちた先輩が集まったアイドルグループねぇ。

なんだかそれだけで一見の価値ありだな。

どうやって集まったかはさておきだが。


「なるほどな・・通りで見た事あると思ったら・・」


「俺はこの頃たまたま見かけたこの文化祭のステージの西園寺先輩に一目惚れしました!」


「(私はその入学当初からお前の事が好きになれない)」


「なんかもうツッコミがおいつかねぇよ、どうにかしてくれ」


なんと濃い一瞬だ。

また色々な事が知れるのは良い事だが一日で覚えきれる内容じゃないなコレ。

先輩は学園のアイドルだったり。

駄菓子屋の人も実はOBだったり。

まあ、その辺がこのあたりの面白い所なんだけさ。

まだまだ知らない事沢山で正直話題に困らないよ。

これだから人とのかかわりが辞められない。


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