第七十三話「駄菓子屋のOB」
「見よ・・これがこの駄菓子屋の凄さとも言えるポイントッ!最新機種アーケード【エリートファイターズⅥ】ッ!!が置いてあるのであぁぁぁるッ!!」
「うるせぇッ!!」
「ぬるぽぉぉッ!!」
「(開幕早々後頭部殴られる田畑ッ!?)」
「(あいつにとってはあんな美人に殴られたんださぞご褒美だろうよ)」
そ、それはともかく・・確かに駄菓子屋の目の前に。
アーケード機種の最新が置かれてるなんて珍しいことこの上ないな。
しかもエリートファイターズといえば言わずと知れた名作。
ゲームを普段あまりできない俺でもCМくらいなら知ってる。
その知名度の高さは世界レベルにまで匹敵。
あまりにも有名でプロプレイヤーには大量の優勝賞金が出たり。
果てにはそのままスポンサーがついていたり。
今ではこのゲームだけで何人もが夢を見て。
数多くのプレイヤーがいるとかいないとか。
とにかくすごいゲームらしい。
まさかこんな駄菓子屋という場所にそれが置いてあるとは。
いや、それよりも・・俺的には突然出て来た金髪ボサボサ超ロン毛。
果てにはうちの旧ジャージがなぜか似合っている超美人は一体。
「あれ・・うちの旧ジャージって事は・・」
「(久々だなー愛ちゃんッ!ちなみに同期でOBだ)」
「やっぱりかッ!?」
「愛は止めろッ!愛ちゃんはッ!!」
「では・・愛せんぱっ」
「もっと止めろッ!!」
「(また濃い奴が出て来たなぁ・・OBってみんなこうなのか?)」
「全く・・お前が来るとは全く予想してなかったぜ・・俺としかことが本当に計算外だったよ」
「(よくある事さ、まあ数少ない仲間なんだし・・仲良くやろうや)」
「お前は相も変わらずなんだな・・日菜子」
「(むしろ変わる方が珍しいと思うよ)」
西園寺先輩がこれまた珍しく素の反応ぽく笑顔でスケッチ会話を交わしている。
それに向こうの先輩もなんだか懐かしいそうに腕を組んでうなづいている。
これが青春を共にした人たちの感動の再会って奴か?
「あ、あの・・」
「ん?ああ・・すまねぇな、勝手に盛り上がって・・うちの常連が迷惑かけた」
「いえ、それはいいんですけど・・貴方は一体誰なのかなー・・っと」
「えっ?マジで・・俺の事・・知らない?」
「(知らないのか?愛ちゃんだぞおめぇ)」
「だ・か・らッ!!!愛ちゃんは止めろッ!!ちゃんと私には【鬼龍院 愛美】って名前があんだからなッ!!」
鬼龍院 愛美・・やっぱりどっかて聞いた事あるような。
気のせいか、はたまた気のせいじゃないか。
うーん・・このもやもやは一体どうやったら晴れるだろうか。
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