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第七話 「黒歴史書物と書いてポエムノート」

「あ、あああ愛川さんッ!卑怯ですわッ?!なぜ私の背後に立ってそうやって脅しにくるのですかッ?!パパが黙ってませんわよッ?!」


「藤宮ァ・・貴方が今どれだけ無粋な真似をしているかお分かり?」


やべぇよ、藤宮と愛川の仲の悪さったら俺以上だよ。

山田と俺のカップリングを見守りたいが為にどうしてもコイツとは釣り合わない。

みたいな敵対関係が続いている。

なにより、コイツら互いに領域が違うからどうしても争いが起きるッ!


「えっ?無粋・・無粋ってこの私がッ!?どうして?!何が無粋だと言うの?!」


「その先輩に対する行為と先輩に対する敬意の無さと先輩に対する侮辱と後先輩に対する心がけ、そして存在そのものがもう無粋、というより生理的に無理」


「最後のは貴方自身の問題でしょうがァッ!!」


ごもっともである。


「いいからさっさと跪いて謝れや藤宮ァッ!!」


「うぐぁ・・そ、そんなに定規を鋭くされても私は・・ッ!!」


「や、やめてぇ!それ以上乱暴はいけないよ愛川さん!」


「(流石の愛川も気づけたりしないからそんな心配せんでも・・)」


「ヨーグルト!ヨーグルトあるから私と一緒に食べようッ!えっと・・わりとビフィズス菌あるからッ!成長するかもよ!ね!争いやめて私とヨーグルト食べよう!」


「山田!?アイツ別にヨーグルト好きじゃないしそもそも成長は求めて無いぞ!?」


「えっ!?嘘?!ヨーグルト好きなのかとてっきり・・」


「(なんでヨーグルト好きだと思ってたんだよ・・)」


そんな事よりアイツここからどうする気だよ。

騒ぎがデカくなりすぎて回りの人だかり凄いぞこれ。

後で先生が来たらなんて言われるか分かったもんじゃないな。


「クックッ・・愛川さん貴方もずいぶんお馬鹿さんの様ね・・こんなにも注目を浴びている中で・・この状況はどう考えても貴方が悪者私が人質・・貴方が悪役に仕立てられいるのは一目瞭然ですわッ!!」


た、確かにそうだ。

この状況は愛川完全不利。

どうする愛川ッ!?


「果たして本当にこの状況が私の不利な状況でしょうかね?」


「どういうことです?」


なんだ・・愛川のもう片方手から取り出されたのは・・ノート?

な、何故この状況でノートを取り出した?

しかもあの妙に痛々しいピンク色プリティーなノートは一体・・。


「ハート高鳴るドクドクドックン煌めきキラキラ輝かしい貴方ァァ」


「ヴォォオァァァッ!??なんでそれ持ってんだおまぇぇぇッ!!」


「拾いました、続けます」


「嘘つけッ!!そして続けんじゃないわよッ!分かった!愛川さんの気持ちは十分に分かりましたッ!もうしませんッ!謝りますッ!私が悪かったですッ!謝るからもう許して!それ読まないで!声に出して読まないでッ!それを読まれたら私の人生が終わるッ!」


「キュンキュン胸が苦しいドキドキドッキンハート、私は貴方を見つめて苦しいぞドックンドックンハート、どうして貴方は美しいのキラキラ愛しのやま・・」


「やめろぉぉぉぉッ!!」


藤宮のメンタルが崩壊してもう涙流しまくってるから許しあげてよ愛川。

もう、もう許してあげろよ・・愛川・・。


「や、やめてッ!愛川さん!もう藤宮ちゃんの心は折れてるからッ!やめてあげて!」


「先輩が言うなら仕方がないですね!やめます!これも返却します!」


「(恐るべし・・愛川ッ!!)」


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