第六十四話「自分の正義」
青き真ん中分け目の髪、冷め切った目つき、ナルシストという言葉がよく似合う。
かれこそ生徒会の部活取り締まり代表もとい問題児の信二君だ。
何が問題か、彼は自分への正義が強すぎる。
確かに彼の言葉その一つ一つは彼にとっても周りにとっても真っ当である。
それと同時に真っ当でないという事。
その強すぎる正義感が一周回って違うモノになる。
彼はそういう人物だ、時には必要な事だと沢山の部活を廃止。
時には自分の実力を見せつけてこの部は必要ないと断言させた時もある。
彼の前では幾度も部活の廃部を見て来た。
どうして廃部にするか?
その答えは曰くこう語れらる。
「無駄なんだよ、いるだけ無駄やる気のない軽音も吹奏楽部もいらないハンドボール部も幽霊部員が出るくらいなら・・俺が潰す・・色彩の光景を見れる目があって、七色の音色を奏でられる手もあるのに、それらを創作する脳もあるのに・・自分らが満足したら終わる三流部活は・・この手で全員終わらせるッ!!」
確かにその目には何かを訴えていた。
だけども俺にはいまいち何が言いたいのか。
彼自身がそれをする必要があったのかと疑問に思った。
それは今もだ、何故今もなお、彼はそれを続けるのか。
ハッキリわからない、お前の正義はどこか来ているのかと。
心の中でモヤモヤする日々だ。
それは、今もこの状況も含めてだ。
「赤薔薇先輩、貴方の園芸部もとい飼育部は部員数たったの1人にも関わらず・・今もなお同好会ですら生縫い活動を続けている・・もう設立して三年間ロクな成果が得られていない、それはアンタにやる気がないからだ」
「そんなことない、私は真面目にやってる」
「すがすがしい顔だな・・よくまあ・・そんな事がはけたなぁッ!!」
まるで部隊役者の様なキレっぷりだ。
ゆったりゆったりと歩いて優しい口調を吐いていると思えば。
最期の方は喉からこれでもかというくらいの怒りの声を上げる。
彼の独特な話し方と言えば話し方だが、情緒がよめない為に。
なんとなく静かな恐怖がある。
「事実、私はずっとこの園芸部を一人でやって来た、文化祭時とか誰も見てくれなかったけど・・それでも私は晴れの日も雨の日も荒らしの日もこの園芸部の花と自然を守り続けた」
「偉そうにしやがって・・そうやって夢吐きすれば許されて・・感動しちゃぅぅぅ~お涙頂戴~・・って許されるとでも思ってんのかよ夢過ぎ夢子ォ?」
「口の聞き方に気を付けろよ二年・・その前髪今度からでこハゲにすんぞ」
「やってみろよ・・どーせアンタみたいな力馬鹿にはお似合いの最後だ・・俺を好きなだけ叩きのめすがいいさ・・力でしか正義が語れない愚か者にはピッタリだなぁ!!」
「言ってくれる・・・ッ!!」
これはヒートアップして来たな。
流石にいつまでも高みの見物というわけにもいくまい。
ここはもう止めに入らないと・・奴のやり方はやはり間違っているッ!!
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