第六十一話「国語は終わり惨状の有様」
「つ・・疲れた・・」
授業が終わればもうみんな机にぐったりと疲れ果てる。
だらんとする俺を含め、武蔵も矢部もそうとう疲れたであろう。
矢部の場合は気絶しているだけだが。
「そ・・そういえば・・次の授業はなんだっけ・・む・・武蔵ィ」
「つ・・つぎか?ごめん・・わかんねぇや・・」
「ふは・・余裕ねぇなあ・・お前・・」
「くはッ・・お前もな・・そりゃあ・・あんだけ脳と体と指をフル回転させて働かさせてたらそりゃあ・・こうなるっての・・・・」
息が荒くなるほどの授業はもはや体育の部類ではないかと疑いたくなるレベルである。
ディートリッヒ先生の授業は本当にきちぃからな。
「みろよ・・女子の姿・・」
「はぁはぁ・・体が・・熱いよぉ・・」
「でも・・すっごい・・のぉ・・」
「ディートリッヒ先生ィ・・」
「うわー・・・ひくわ」
「ああなるよりマシだ・・」
女子とか体をビクビクさせて完全にいかがわしい光景そのものだよ。
汗だくでシャツが透けて見えるし・・目のやり場に困るわ。
「アハハ~・・お二人さんは女の子いやらしい姿を見物中かな~?」
「ざけんな・・華蘭・・こっちは冗談通じる様な状況じゃねぇんだよッ!!」
「あのくらいでへばるようじゃ・・まだまだだね~」
華蘭は凄いな、あの授業に何一つ過労を感じていない。
それどころか楽しそう・・ていうか凄い生き生きしている。
「華蘭は・・今の授業平気だったのかい?」
「うん!私前の担任だったし・・国語は得意分野だしッ!ブイッ!」
「チッ・・コイツのこういうところムカつく」
「えぇー・・ひどいなあ・・」
そうか・・だからそんなに得意げなのか・・。
びっくりするほど気楽そうなムードだからどれだけ自信に満ち溢れているんだと思ったが。
得意分野で前の担任・・そりゃあ授業に慣れてて当然だわな。
「凄いね・・華蘭・・」
「あはは!・・大した事ないよ~・・」
「つ、つか・・お前・・次の授業は分かる?そういえばさっき柳原が話してたの忘れてたわ」
「ん?・・次は社会だけど・・それがどうかした?」
「社会・・社会か・・」
「うん、社会だね」
社会・・そうか・・国語の後にもし数学でも来たら地獄再びだったが。
どうやら神は我々の味方をしてくれた様だ。
そう、社会と言えばあの【鬼塚 狂之介】先生。
よし・・十分休憩とみせかけたほぼ五十分休憩の始まりだ。
「ふふ・・ありがとう・・神様・・」
「ど、どうしたんだろう・・柳原君・・社会の言葉を放ってから変だよ?」
「いや・・俺も今ならアイツと同感だわ・・」
「えっ?えっ?どういう事なの・・みんななんでそんな笑みを浮かべているのォ?!」
焦る気持ちも無理はない、突然ヘラヘラ笑われたら流石にどうしうよもないだろう。
だが、授業に入ればその意味が良く分かるはずだ・・。
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