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第四十三話 「復活する競技」

「改めて諸君・・私が猫鼠であるッ!もう一度言おう・・猫鼠であるッ!!!」


「知ってます先生」


「うむ!その意気やよしだ梅原君ッ!」


「柳原です先生」


これぞ猫鼠先生の独特なテンションである。

嫌いな生徒こそいないが苦手としている生徒は多いだろう。

しかし、彼のそのテンション高さは授業でカバーできる。

彼が嫌われない理由は生徒に愛されているからともいえるし。

なにより、この授業が楽しいからだ。


「諸君に問おう、たった今この時に至るまでに諸君らは準備運動にランニングを行ったわけだが・・ここからが授業の本番だ、題して恒例行事の復活・・そう、グランドの中央を見ればそれはもう一目瞭然ッ!【サバイボル】ゥゥゥゥッ!!」


『さ、サバイボルの復活かよ!マジか・・!ザワザワ・・ザワザワ・・おうどん食べたい』


ざわつき始める周囲の声、そりゃあそうだ。

この我が高校伝統行事かつオリジナルスポーツはサバイボル。

通称 「殺人ボールごっこ」とも呼ばれている。

七大ここスゲェぞの1つに前までは入っていたのだが。

省かれた理由は当然その安全性の無さと危険度の高さである。


コート面積は縦24m【チーム陣地は半分の12m】幅12mである。

3か所に配置されている壁を使いながら身を守り相手にボールを当てる。

至って簡単なサバイバルゲームである。

最もこれの公式チーム戦は6人、練習時などは3人チームで行う。

先に全滅した方が負けだ。

いたって簡単なルールなのだが、それが原因とも言える。

ゼロ距離攻撃(直接ぶつけたボール)も撃破に入り。

さらにはワンバウンドボールも当たれば撃破に入る。

要するにツーバウンド以外のボールなら当てれば得点なのだ。

あろうこと壁を利用して超次元の戦いを始める人らもいるからな。

もうどこの戦闘民族だよと言いたくなるレベルの激しい戦闘だ。

あまりの激しさに第27回の公式戦体育祭の時にこのサバイボルは封印された。

それが2年前の話になるが、こうも早く解禁されるとは・・。


「しかし・・まさかこんなにも早く解禁を許すとはな・・」


「当然ッ!今回かられっきとした・・この防具を付けて貰うからだよッ!!」


かごに用意された頑丈そうな防具の数々。

凄いな、手の防具、膝を守る防具、体を守るチョッキの様なデザインの防具もあるぞ。

前回の悲惨な戦闘からより強固な防具にしたんだろうな。


「凄いですね先生・・これかなり丈夫そうじゃないですか」


「だろう、梅原君!」


「柳原です」


「しかし・・これには1個問題があってだね」


「問題?」


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