第三十六話 「刺客」
「ここで一位を獲得しなければ・・君は生徒会長の座からは降りてもらわなければならない、
情報屋からも学園生徒達から信頼ある生徒会長だからこそ渡せる情報だと言っているからね、是非とも山田君には引き続き何事も無くこのまま生徒会長ほ存続してほしい」
なるほどな、ここで生徒会長の座を存続できなければ手に入ったとしてもその情報は無駄。
もはやトップでも何でもない山田にその情報は使う価値を失うと言う事だな。
「不安になっているところ悪いが理事長・・山田はこの年でめでたく学年一位の座を勝ち取っているし・・まさかこんなところでテスト製作側が全校生徒が間違える様な超高難易度問題のテストにしたらそれこそ本末転倒ですよ~」
「うーん・・確かに私は一位にはなれたよ?けれども他の人達はどうかな?この5月に向けて猛勉強で一位を下克上しに来たりするのもあるかも」
「ないない!俺が保証する!山田はこの学園1美人で優しく天才ですッ!」
「うへへ~!!そこまで言われると照れちゃうなぁ・・褒めても何もでないよぉ!」
そんなあからさまにデレデレして両手で頬を抑えてフリフリとした後。
片手で俺の事をペシペシするほど嬉しいのは分かるが痛い。
「いや、油断はできないぞ・・君たちも良く知る・・あるいは君たちのお仲間が下克上しに来る可能性も無くはない」
「・・仲間・・ね」
同じ生徒会はたまた最近の1年2年の事か。
しかし、アイツらに全学年総合がまだ解けるとは思えないけどなぁ。
大和は見込みがあったけど、勉強にはそろそろ飽きたって言ってたし。
藤宮も総合ではそんなに上ではないし、田畑はもってのほか。
山田の勝ち確定は揺るがないとして一体どんな奴が理事長の中には候補がいるだろうか。
ここで聞いてみて後で判断してもいいな。
「具体的な候補の生徒はいるんですか理事長」
「数えるだけでも少なくとも4人・・天才美術家と評される伊達男【東海比叡】、孤高の狼の異名を持つアスペルガー症候群の少年【西海霧島】、山田君と並んで2位の【海王咲千蝶】、そして二年生にして3位を獲得したロシアの帰国子女【北海榛名】・・この4名は山田君にリベンジに燃えている様子を少なくとも僕はこの眼で見たよ」
「ふぅん・・相手にとって不足なしで助かりますよ・・理事長」
おお、あの山田がまた黒い笑いを放っている。
確かにこいつらよく聞くと因縁のある相手だから山田にとっちゃ。
今の奴らを並べられただけで導火線に火が付いただろうな。
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