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第二百八話「謎の機械」

ずいぶん単調かつ単純な理論で語られたモノだ。

仮に・・いやこいつらが今回の事件の張本人だったら。

タダでは済ましたくないね。


「はー・・やれやれ・・こんな単純な事も理解できんとは・・お前よっぽど頭悪いんだな」


シグマと名乗っていた女の子が強きに言い始める。

ずいぶんあの子は威勢のほどは良いらしいな。


「ごめんね、頭が悪くて」


少し嫌味の様に言って見せる俺。


「ハッ、気にすんなよ・・世界で自分を理解できるのは自分だけだ・・どんなに頭が悪くても・・最終的には頭の中なにを考えているかが重要だ、自分の事を主人公だとかそういう奴は基本的になんの価値も出ずに終わるかそうかのレベルだろうね」


「御託は良いし、どうでもいい理論は止めてもらおうか?お前らがやりたい事はここで暴れ倒す・・それ以外に何がある?」


「ケッ・・いうじゃん」


「あいにくゴミとのやり合いは手馴れているんで」


にらみ合う奴との視線の攻防。

どちらかが先に動けば後手に回ればいい。

最近戦っていくうちに分かってしまった。

生き残る為の後だしジャンケンの法則は理にかなっている。


「そこにいる貴様らッ!」


「あん?」


っと・・ふと気づけけば誰かの呼ぶ声。

後ろを振り返ってみれば・・アレは特殊部隊?

真四角の盾と警棒の様なモノ・・有名どころの特殊部隊が来てくれたのだろうか。

珍しいな・・この手の事件だから動いたってのもあるが。

今までロクに動かなかったわりに今回は意外と早い。

いや、しかしこの状況ならばしかたがないのだろう。

それに俺もあの三人を相手にあのビルに迎えってのが無理難題だ。

ここは特殊部隊の人に任せて行くしかあるまい。


「そこの人ら!悪いが俺ビルに向かわなきゃいけないんだッ!ここ任せてもいいか?」


「ダメだッ!君はどう見ても一般人だろう!一般人をそう易々と危険地帯に向かわせられるかッ!戻りなさいッ!避難勧告はとっくに出ているのだぞ!?」


リーダーぽっい人に呼び止められたか。

そりゃあそうか・・俺の様なただの一般人を通すわけないよな。

だったらもうここを強引に突破するしかないな。


アレ、でもなんか向こうの様子がおかしいな。

何かひそひそと話している様に見えるが。


「(おい?!ここでアレを使うのはまずくないか!?一分しか使えないんだぞ!?)」


「仕方がないでしょう!ここで使わないとあの大人数は倒せませんッ!ここで死ぬか、後で死ぬか!先輩ならどっちがいいですか?!」


「・・ッチ!運がいいなゴミクズ・・今日の所はお前のとの勝負はコレ無しだ」


アルファという子との会話が終わったシグマが指指すは左手に付けている機械?

アレはなんだろうか・・もしかして特殊な装置・・以外考えられないな。

アレ無しって・・どういう事なんだろうか。

そして、おもむろにその装置の蓋を三人とも開けて。

それぞれが何らかの番号を入力している?


「ウイルス・・インッ!」


シグマがその機械から【Let's go】と言うアナウンスが聞こえて来ると。

そこから始まったのは、世にも異様な光景である事を。

俺は知る事になったんだ。


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