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番外編1「もしも聖夜あの子に会えたら?その1」

今回は柳原先輩目線でもなければ第三者目線でもないです。

苺ちゃん目線でもないですよ?

今回は特別になんと自キャラ達が貴方の事をこのクリスマス一緒に過ごしてくれます!

え、本編書けって?

まあまあ、くだらない茶番だとはおもいますが。

どうか、こちらもよろしくお願いしますよ。

それでは皆様、どうかこの世界の住人になりきりで。

ご堪能下さい。


クリスマスの寒い時期。

こんな日にも一人寂しく街中を歩かなくてはならない物だろうか。

輝くイルミネーションに光り輝く街灯。

そして、そこら中に群がるリア充。

何故、自分は今こんな日に外に出歩いているのか。

全くもって覚えていないが、なんとなくクリスマス気分を味わいたくて出て来た。

ただ、それだけの事だろう。

SNSをスマホから開けばやれクリスマスだ、友達とパーティだと盛り上がってやがる。

本当に憎たらしい連中だ。

他にやる事無いんか、それとも暇なのか。

そして一人だとここまで周りの連中がただ煽っているという風にしか見えないのも。

自然な現象なのだろうか、せめて寂しさが少しでも和らげればいいのに。

なんて虚しいのだろうか・・自分には他人を憎む事でしか。

このクリスマスを過ごせる方法が無いというのだろうか。

自分にも素敵な彼女とか、クリスマス一緒に過ごせる人がせめて一人いればよかった。

何故、人生とはここまで理不尽なのだろうか。

今日も夜の道一人ため息をついて悲しみに浸るのだった。


「あら?貴方・・」


ふと、誰かに呼ばれる声がした。

まさか、こんなぼっちの自分に呼び止めてくれる人なんているのだろうか?

いやいや、いるはずがない。

自分は万年の永遠のぼっちだ。

自分の事を覚えてくれる人がいる方がおかしいはずだ。

・・けどまあ・・一様振り返って確認はしてみる。


「ああ、やっぱり貴方でしたか・・○○さん、こんなお時間に一人ですか?」


勘違いではなく本当に呼び止められていた。

しかも、あの令嬢の藤宮瑛里華さんだ。

なんという奇跡、ていうかなんでこの人こんなところにいるの?

普通、藤宮さんの様なお方が夜遅くまでこんなところにいるのは危ないどころか。

縁のない場所だと思うはずなのだが。


「え?私がなんでこんな場所にって?それは今日はクリスマス!お父様は社交辞令でお忙しい故に・・今日は家族にまで手が回りませんの・・もちろんお母さまもですわ・・それで私、もう一人の学生という身分という事で・・お忍びでここまで来ているわけですが・・凄いですわね・・本当に・・恋人が何人も手を繋いで・・あんなに・・近くにいるなんて・・信じられませんわ・・日本の文化を改めて疑いますわ・・」


ごもっともである・・と賛同しておこう。


「あら?あなたは参加しませんの?」


自分にはそういう人がいない・・と言っておこう。


「フフッ・・世の中珍しい事もあるのですね・・貴方の様な色男様にお付き合いする女性も・・共に過ごす男性もいらっしゃらないなんて・・」


余計なお世話と軽く言っておく。

藤宮さん、こんな日にかぎって容赦ない。


「はぁ・・仕方ありませんわね・・」


なんだろう?

突然藤宮さんがため息をつきつつも。

なにやら微笑みながら手を差し伸べて来た?


「しょーがないですから・・私が一緒にクリスマス過ごしてあげますわよ?」


これは夢か幻か?

今、自分はとてもありえない夢を見ているのではないだろうか?

今日が実は命日ではないだろうか?


「侵害ですわね・・この藤宮が貴方と一緒にいてあげると言っているのですよ?柳原先輩の様に心から許せる男性は・・貴方以外いませんもの・・」


なんという事か。

今まで特に優しいなんてイメージももたれてすらいなかったと思っていたが。

現実はここまで違ったのか。

神様に感謝、とても素晴らしい日にありがとうと告げておこう。


「な、何を喜んでいらっしゃるのですか?・・まったく子供ですわね・・いつまで経っても・・フフッ・・そういう所が好きなんですけど・・」


ありがとうクリスマス。

最高の聖夜を本当にありがとう。


「ほら、いつまでも浮かれていないで・・男性なら私をリードしてもらえます?わ、私・・あまり公共のば場に出ませんから・・こういう所・・貴方にしっかりリードしてもらいませんと・・いけませんの!」


はいはいと相槌をしながら、藤宮さんとその後楽しいクリスマスを過ごす。

今宵は寂しいクリスマスではなく。

とても楽しいクリスマスだ。

今日は一人ではない、たとえこれが親友という枠でも構わない。

友人という扱いでも構わない。

そこには二人という大切な思いがあるのなら。

今日と言う日を大切にしよう。


メリークリスマス。


END


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