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百五十話「正義の味方」

ついに百五十話です!

デビュー作の名残でまた打ち切りにならないか心配でしたが。

無事、デビュー作の話数を越えました!

ここからもよろしくお願いします!

「・・あの時を思い出すな・・最後にこのスーツを身に付けたのは・・あの大火災・・病院の火の中を走りまわった・・だが・・俺の子は・・やはりあの時・・」


「・・貴方がそれを良く悔やんでいる事も・・それを後悔して・・二度と正義の味方なんて名乗らないなんて決めた事も良く知っています・・でも・・今のあなたは紛れもない・・復活したヒーローです・・みんなのヒーロー・・ただそれだけです!」


「ありがとう、フェイス・ガール」


「どうって事ないですよ!」


ついに・・復活を遂げた伝説のヒーロー。

夢にまでみた・・あの仮面セイバーズノワールの復活は誰もが望んだ事だろう。

もう二度と復活もしないと言われていたあの伝説の英雄が今蘇った。

あの二人の強い勝利へのイメージ・・俺ならできるッ!

あの二人は・・必ず勝つ!

背中で語られているのだから、あの二人の背中に刻まれている・・勝利のオーラッ!


「行くぞ、正義の少女」


「行きますよ、正義の太陽さん!」


2人が掛け声を決めると共に今、この戦いの終止符の。

火蓋が切って落とされるッ!


「うぉぉぉぉッ!!」


「せいゃぁぁぁぁッ!!」


2人が並び、同じ速さ、神速の如くあの起き上がった大男に立ち向かうッ!


「グォォォォッ!!」


「おっと!あんまり腕を上げると・・危険だぜッ!【粘着球】ッ!」


ベチャッ!


正確な精密射撃で相手の手と足にまたあの粘着したベトベトしたモノを付着させた!

毎度思うが・・武器が独特だな・・あのヒーロー。


「グボォォォッ!」


「良し、動きが封じられたのなら・・【スパーク銃】ッ!」


ジュバァァァッ!!


暗闇の中光の速度さえも超える稲光の弾が今発射されるッ!

見事にあの大男にヒットッ!

溜まらず悶え苦しむ大男ッ!

これは効いてるぞッ!


「ヴォォオッ・・ヴォォ・・」


「まだだッ!ウォォォッ!!」


今度はあの黒い棒を手に持ちあの大男を踏み台にしてアイツの後ろに回り込んだッ!?

一体・・何をする気なんだッ!?


「ボルト剣ッ!!」


シュピィィィッ!!


ぼ、棒からレーザーソード的な何かになった!?

いや、アレは高電圧が周囲にまとった疑似【レーザーソード的なスタンガン】!?

そして、それを両手で振り上げて・・ッ!


「くらぇぇぇぇッ!!」


「ぼぉぉぉがぁぁぁッ?!」


振り下ろすッ!!

下へ落下する事を利用した落下切りッ!

いや、ただ電気を流しているだけなんだけどなッ!


地面に着陸するとともに棒を閉まって奴に背を向け立ち去ろうとするノワール。

だがッ!


「ヴご・・ごぉぉッ!」


「何ッ?!まだやられていないだとッ!?」


最後の力と言わんばかりに体を馬鹿力に任せてノワールへと振り向くッ!

あれだけの放電を喰らっても気絶しないとは・・流石かッ!

どうする・・俺じゃとても・・ハッそうか!

その為・・【アイツ】かッ!


「行くよッ!今日も正義全力ッ!」


『任せろ!エネルギー重点ッ!』


腕に装着されているコズミックドラゴンの羽を一度閉じて。

右膝を立てて左膝を地につけ両手を広げるポーズを取る。

そして、うつむいていた顔を瞬時に上げて。

閉じた羽を再び広げるッ!


「コズミック技・・その一つッ!」


ガッシャコンッ!

『コスモキック!』


その声が発せられた共に立ち上がり一気に走り。

助走が十分になったと思ったら飛び上がるッ!


そう、このタイミングをまるで予想してたかのように奴の後ろにクルリ飛び上がる姿。

そして、そこから繰り出される飛び蹴り。

この姿・・遺伝される・・セイバーキックなのではッ!?


「ウォリャァゥァァァァッ!!!」


美しい宇宙を見せて蹴り行くその姿はまさに・・コズミックッ!

あの子は本当に・・正真正銘のヒーローだ。


ドォォォンッ!


「ヴォォオッ!?」


蹴りが決まると同時に大男に蹴った衝撃を利用してバク転の様に戻る。

なんか、あの大男大爆発起こしたけど・・生きてんのかな?


「あ、アレはただの演出だから、心配しなくていいよ?」


「そこはしっかりしてるんだね?!」


「当たり前でしょッ!?ただの人を殺したりするもんか!」


「いや、ただの人ではないかな・・」


まあ、何はともあれ・・無事解決だな。

一時はどうなるかと思ったけど・・これで一安心。

謎の出来事は多かったけど・・まあ気にする事でもないだろう。

今は、この事件解決に喜ぼう。


NEXT


死亡報告


戸部 三太郎(60)

死因:大男の振り払いで即死


※他は気絶しただけです


おまけ(せっかくなので作詞してみました)


Go!Go!仮面セイバーズ ノワール!


誰か俺を呼んでいる 今日もどこかで呼んでいる

夢を守ってくれよと呼んでいる


誰か俺を呼んでいる 正義を示せと呼んでいる

悪と戦ってくれよと呼んでいる


迫る、大罪 悪の大群

全てを 打ち破れ 我が正義の為に


戦い 続けて 罪を背負う 誰かの為に背負い続け


光の中に 現れる 闇を振り払う為にさ



戦い 続けて 夢 守る それが みんなの ノワール!



Go!Go!仮面セイバーズ ノワール!


誰か俺を呼んでいる 今日もどこかで呼んでいる

平和を守れと呼んでいる


誰か俺を呼んでいる 悪を滅ぼせと呼んでいる

誰かの為に戦えと呼んでいる


集う 大罪 悪の軍団

全てを 滅ぼせ 我が正義の為に


戦い 続けて 悪と化す 誰かの為ならと悪となる


月光の中 現れる 正義は誰にもあると言い


戦い 続けて 夢 守る それが みんなの ノワール!



(間奏)

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