表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/327

第百四十六話「戦地に立つ男達」

「光太郎伯父さん、行きますよ」


「ああ、俺の出せる力の全て・・出し尽くしてくれるッ!」


「二人で何ができる・・ッ!!俺にはまだ隠し玉があんのよッ!来いよッ!お前らッ!」


奴の掛け声と共に現れたのは・・黒服の集団。

またいつもの奴って事か、なんなら関係ないね。

全員ひねりつぶしてくれる。


「かかれぇッ!」


「来るぞッ!俺達も迎え撃つッ!」


「やってやるとも・・盛大になッ!」


どんな大群が押し寄せて来ようと関係ない。

全員まとめて相手してくれるッ!


「そらッ!おらッ!そこ・・ダァァッ!!」


「にゃごぉッ!?」


掴み投げ、鉄パイプを叩かれそうになったら掴みとり鉄パイプごと相手を投げる。

襲ってくる相手を一人豪快に蹴り飛ばしてドミノ感覚で倒れさせる。


「ハァ・・・セイバァッ!キッックッ!!」


「ぎょぁぁッ?!」


空中へクルリと回転、そしてそこから繰り出される飛び蹴り。

あれが伝説のセイバーキック・・噂には聞いていたがカッコイイな。

いや、今そんな事言っている場合じゃない。

光太郎伯父さんが必死に相手を減らしてくれているんだ。

俺も今は戦闘に集中しなければッ!


「しかし、やっぱり俺にはこういうのは不向きだなッ!相手を殴る蹴るは好かないねッ!」


「俺もだ、だが相手が襲ってくる以上・・正義はどちらにもある、この際戦地でそんな事は言ってられん、覚悟して戦えば問題なしだッ!」


「了解ッ!」


背中を合わせて状況確認を終えたら戦闘再開ッ!

意気投合する血の絆、ぶつかり合う闘志。

壁に放り投げ、裏拳を決め、もはや人ではないかというくらいの身軽な動き。

コンテナを蹴って宙へ上がり、勢いのある斜め殴りを決め。

もはや大戦地である。


「あまり図に乗るなよッ!」


バァンッ!!


瞬間、俺へめがけて飛んで来るスナイパーライフルの音がした。

しかし、とっさの銃声ゆえに俺は気づけなかった。

だが、この時一人の男は誰よりも早く行動していた。

銃声と共に素早い迅速な足取りで。

そのスナイパーライフルの弾丸を指と指の間で受け止める。

その後クルリと横へ一回転しスナイパーライフルの弾丸を撃った相手へ返す。


ズビシャッ!!


相手は肩に被弾し、あまりの衝撃に気絶ッ!

凄まじく早い行動と出来事で何が起きたのかさっぱりだった。

だが、光太郎伯父さんが今俺へめがけて放たれたスナイパーライフルの弾丸を。

身をもって守ってくれた。

それだけは理解できた。

なんて人だ・・スナイパーライフルの弾丸をまさか素手で抑えるとは。

しかも、それを軽々と相手へ返す神業。

流石は幾多の戦地を駆け巡っただけはある。

光太郎伯父さんに続いて俺ももっと気をつけて頑張らなくては。


NEXT


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ