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第十三話 「狂乱の眼鏡」

自分の愛すべき後輩愛川の【ヤンデレの方向性が違う様】に。

このもう一人の後輩の【中二病と言う名のヲタクドМしかもイケメン】と言う。

何故、そちらの方向へ走ってしまったのかとツッコミたくなってしまう人物である。

彼曰く【生まれつきそういう人材だと思っている】とからしい。

何より頭がおかしいのはコイツはさも当たり前の様に誰の前でも。


「俺の名は黄昏の混沌・・今日もまた君たちのビブラートを崩しに来た!」


という様な言葉を誰にでも使うのである。

その平然としたキャラが受けているのか、学園ではそんなに嫌いな人はいない。

むしろ人が良いので一年生は特に人気な人物だろう。

特に下心があるというわけでもないし、軽い人間というわけでもない。

極めつけは彼の所属する部活【ゲーム部】はもはや笑うしかない。

この学園に来る前からすでにあった部活とはいえ、部長をたった30分で土下座までさせる姿はもはや何かの茶番か、その日のゲーム部の部室からは。


「ベシィベシィ!ドォンッ!ベシィ!フンッ!セェリヤッ!フォィ!ユクゾ!ユクゾ!ガイアゾーン!ガイアゾーン!獅子ノ神拳奥義rk・・」


など、格ゲーのコンボが決まる音が部室から聞こえて来て、トドメは即死技だったらしい。

見事に部の地位を勝ち取った姿はまさに【下克上】と言うべきだろう。

そんな彼と知り合ったのはこの図書室だ。

あの面白光景があまりにも僕のツボだったので一気に友達になった。

何故、西園寺さんにあんなにも積極的に話しかけられるのか少し気になってしまい。

彼の口からはこう答えられた。


「ああいう女性に毎日心より温かき大いなる山吹の食するモノを作ってほしい」


らしいからである。

要する【毎日俺に味噌汁を作ってくれ】的な内容なのだろう。

っと・・そんな話をしていたら彼がこちらに来た。

なんかめちゃくちゃ紙が刺さっている。

一体こいつは西園寺さんと何を話したらいつもこんな状態で来るんだ?


「よう、田畑・・お前今日も突き刺さってんな」


「フッ・・柳原先輩・・自分の才能が恐ろしいです・・明日は神速鋼鉄打ちを喰らうかもしれません」


「そ、それは流石に・・田畑、お前がそういう人間なのは知っているが・・あまりやりすぎるなよ?」


「分かっていますよ大和先輩・・我は誰かの脅威になってしまう存在・・普段は力を二分の一に抑えているのだ・・クク」


「それでも二分の一なんだ」


「相変わらず西園寺先輩と良く話すよなぁ・・なんでそんな話すんだ?」


そうか、大和はまだ聞いて無かったもんな。

それは気になることもあるだろう。

まあ、でも俺は答え知っているし別に驚きも何もしない・・。


「この未来永劫・・・我が聖域に入る花婿としたい・・それほどまでに私の心は揺れ動いてしまうほど・・あのお方がberry・loveッ!!」


『ド直球ッ!!』


ガシッギィィィィィィッ!!


ああッ!!

あまりにも恥ずかしかったのか西園寺先輩後ろから田畑を鷲掴みにィィ!!

あ、頭から鷲掴みにするのは止めてッ!

なんか凄い聞こえちゃいけない音聞こえているからッ!

やめてください!


「(永遠に土に還るか?)」


「んおおおお!!頭が割れるゥゥゥッ!!」


「先輩ストップ!田畑の頭蓋骨から何か嫌な音しています!」


「西園寺さんンンン!!!」


田畑は要するに西園寺さんの事がストレートに好きなんだ。

そう、それを表に出しすぎるからこうなっているのだ。


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