第一話 「ヤンデレってそうじゃない」
新規小説を作ると続かない事で有名なユバールです。
ですが今回はたった数千文字の簡略型目標の小説なのでおそらく続けます。
余裕があれば基本三日に一度更新です。
基本的に不定期ですが、よろしくお願いします。
歩行性の間違ってるヤンデレ後輩と思いに気づいてもらえない先輩
みんなは【ヤンデレ】ってご存知だろうか?
アレだ、愛が重すぎて深い恋に落ちる奴、それなんだ。
その愛が重すぎてさ、なんか監禁とかさ、殺人とかなるじゃない。
重症な奴ってさ、体の中が毒されちゃってると考えてさ主人公とか平気で殺すじゃない。
まあ、何というか・・・かーなーしーみーのーとか・・そういうの・・あるじゃん。
要するに病みすぎた恋って奴よね。
しかし・・そいつに本気で向き合えばそこには実は愛がある。
そう、ヤンデレってのもまた一つのデレなんだ。
俺には分かる。
きっとそいつも好きで好きでたまらないから愛の表現が飛びぬけちゃうんだよ。
これは軽率な答えの一つかもしれないけど、それでいいと俺は思っている。
とまあ、難しい話はさておき、そのヤンデレって奴は俺も実際この眼で見た。
そう、何を隠そう俺は高校三年生の学年で超反応しづらい成績を持つ三年生。
名前は【柳原 菊】黒髪のツンツンヘアーのこれと言って。
特に目立つ要素がない先輩です。
きっと似合ってるか似合ってないかすら微妙な学ランを着て毎日学校を登校している。
きっと毎日カッコイイともなんとも反応されず一日を過ごしている。
この机の一番端っこの窓辺で校庭を見下げながら。
いやー、実に絶景・・じゃねぇよ。
そんな話はさておき、俺には悩みがある。
それは、先ほど言ったヤンデレの女・・実は俺も生で見たと言ったな。
そう、実際にいるんだよ、世の中にはいるんだ・・リアルのヤンデレが。
この俺の昼休みの合間に来る一年生の後輩の女の子がそう。
髪の毛はほどよく育った胸のあたりにふんわりやんわりとかかり。
茶色の地毛が目立つほどのセミロングヘアー。
カーディガンを着て、右手にはシュシュを付ける。
赤いチェック柄のスカートと足の白いソックスがそのヤンデレと言う感じを。
また、一段と輝かせる。
彼女の名は【愛川 藤代】だ。
とても可愛らしいし、俺自身嫌いじゃないむしろ好きだ。
じゃあどこに不満があるのかって?
それはまあ・・なんだ・・コイツには問題がある。
「先輩・・私・・いつも思うんです」
「なんだ愛川・・」
この昼休み、ここの所いつもこの話をふっかけられる。
この優しくも辛そうな声、またあの話だろう。
不安そうにしながらも胸をギュっと抑え、深呼吸をして心の準備をする。
そう、そして次に吐く言葉は決まってこれだ。
「先輩・・私・・」
「・・・ああ」
「山田先輩と柳原先輩がスッッッゴイベストカップルだと思うんですッ!見てください!この写真!あ、この写真はこの前の生徒会の記事を作る時に取った写真で・・」
そう、の後輩の難点は一つ。
【やたらめったら俺と他人のカップルに対して恋路を応援しまくるタイプのヤンデレ】だ。
俺は、ヤンデレってもっとこう・・俺の事好き好きな奴かと・・そう思ってました。
NEXT
追記:カップリングの名前が間違っていました!
もうしわけありません!