プロローグ
見切り発車です。
西暦20XX年某月某日
世界各地にダンジョンが発生したのである。
その総数は不明、と言うのも人がほとんどいない秘境にも発生したからだ。
(ギアナ高地に発生したギアナダンジョンなど)
ダンジョン発生は日本も例外なく発生しており、現在のところ判明している個数は52箇所。
何故か、各都道府県に1つある。
ダンジョンの発生当時、それがダンジョンであると言う認識はなかった。
発生した場所が人があまり寄り付かない場所だったことと、一見すると単なる洞穴にしか見えなかったからだ。
だが人が寄り付かない場所であっても、人がいないわけではない。
様々な理由で洞窟ならぬダンジョンに入るものも少なからず存在した。
初期に入ったものは不明、そのほとんどが帰ってこなかったのである。
しかし、帰ってきたものから驚愕の事実が伝えられた。
“ダンジョン“
内部に空想上とされてきた魔物が跋扈し、人々に牙をむく世界。
当初は妄想と片付けかけられたが、行方不明者の捜索にあったっていた警察官によってその事実が伝えられると状況は一変した。
地権者の許可を得たマスコミ一部がダンジョンへ突入し帰ってこなかったのである。
野党は対応遅れを指摘し与党を突き上げ、与党はありきたりな対応、”警察官を導入してダンジョン入穴を防ぐ”で状況の引き伸ばしを図っていた。
そんな中、研究者達は自衛官や警察官の協力の元、ダンジョンの調査を行なっていた。
国土が狭い事もあって全てのダンジョンの位置がこの時点で政府は把握できていた。
彼らの調査は多岐にわたり、ダンジョン内の魔物、鉱物、宝箱など様々なことが全てのダンジョンで調べ上げられた。
ほどなく米国からダンジョンに関して恐るべき情報が伝えられる。
後年これはダンジョン汚染と称された現象。
半年以上放置されたダンジョンから魔物が外に出てくると言ったものであった。
しかも魔物はただ出てくるだけではなく、ダンジョン入口の近くに集落らしきものを形成し活動領域を広げたのである。
この情報は日本中を震撼させた。
定期的に魔物を駆除しなければダンジョン汚染によって人間の生息域が無くなることは明白だった。
その上、研究者から日本国内全てのダンジョンで魔物の数が増えていると言う報告が上がる。
研究の為に魔物を倒していてもその数は少なく現状は汚染を先延ばしにしているだけであったからだ。
日本政府には早急の対応が求められた。
そして一年を待たずに法律が制定され、即日執行となった。
それが“ダンジョン法”である。




