彼女次第
衛生兵ってよ?
戦場だと天使みたいな役職だよな?
それに皆から感謝されんだぜ?
やりごたえがあるだろ?
要塞から出て戦場を見渡す
うめき声や叫び声、相変わらず酷い有様だ
また地獄見てェな仕事が始まる
仕事って?負傷兵助けるってやつだよ
そうそう衛生兵ってやつだ
「さて、いつも通りやるとするかァ〜」
俺は肩がけバックを持ち腕に赤十字マークを付け戦場跡地に向かう
叫び声やうめき声、全く気が滅入るってもんだ
近くにいた負傷兵に消毒液をぶっかけ包帯を巻く
「痛え!痛え!痛えよ!」
うるせぇ〜生きてるだけありがたいと思えよ
俺は喚いてる男の頭を引っ叩きすぐ他の負傷兵達を助けに行く
もちろん助からないやつも居た
そういう奴は…まぁ治療しない
数時間経っただろう
とある声が聞こえてきた
「おい!まだ生きてるヤツがいる!衛生兵を呼んでこい!」
俺は内心と思いながら声のする方に向かう
その光景に俺は目を疑った
死にかけてる兵士の近くに味方の兵士が居た
死にかけてる兵士、敵兵だ
だがその敵兵は物凄く美しい女だった
「どいつのことだ?まさかこの嬢ちゃんじゃないよな?」
問いかけるとその兵士は首を少し縦に振った
敵の負傷兵は大々、放置だが…
俺は治療を始めた
ある程度の治療を終え立ち上がる
「良いか?生き残るかは分かんねぇ、この嬢ちゃん次第だ」
俺はそれだけ言い残し要塞の方に歩いていく
スキットルの蓋を開け残りのウイスキーを飲み干す
あの男が敵の女をどうするかなんてどうでも良い
期待してないからな…
やりごたえもクソもねぇ…
助けても暴言を吐かれる事もある
マジでぶち殺してやろうか?
戦争なんてクソくらぇだ
訓練兵時代に戻りてェ〜




