14-2:【受賞傾向分析】第2回ルフナ大賞の結果を分析&考察してみた!
2026年6月30日。
第2回Ruhuna小説大賞(第2回ルフナ大賞)の結果発表がありました。
というわけで、今回も気になった部分を簡単にデータ分析&考察してみました。
今回も数字がたくさん出てくるし、けっこう長くて大変なので、すぐに結論が知りたいという方は『まとめ』というところまで飛ばして見てくださいね。
いつもと違って穏やかな気持ちになるお話なので、心の準備はそんなに必要ありません。
* * *
①受賞作品について。
(結果発表後の2026年6月30日時点の数値をもとに計算しています。応募総数はしめきり時点のデータとなります)
※比較しやすいように、2024年11月29日~2月28日に開催されていた前回の「ルフナ大賞」のデータも書いておきます。
大賞:1作品【前回:1作品】
金賞:1作品【前回:1作品】
銀賞:1作品【前回:1作品】
Webtoon賞:1作品【前回:1作品】
佳作:6作品【前回:0作品】
・応募総数すべて(1489作品【前回:1331作品】)に対しての受賞率:0.7%【前回:0.3%】
・総合ポイントの平均:8673pt【前回:13367pt】
(最高19774pt【前回:25208pt】 最低590pt【前回:3154pt】)
・平均評価点の平均:9.0【前回:9.1】
(最高:9.6【前回:最高9.4】 最低:8.1【前回:最低8.6】)
・流行ワードが入っている確率:60.0%【前回:50.0%】
・完結率:100%【前回:100%】
・連載時期の範囲:2016年5月12日~2026年4月5日【前回:2022.9.18~2024.4.28】
・文字数の平均:160693字【前回:122617字】
(最高:342214字【前回:153703字】 最低:94512字【前回:101268字】)
・総合ポイントによる受賞作品数の違い
10000pt以上:5作品(50.0%)【前回:2作品(50.0%)】
10000pt未満:5作品(50.0%)【前回:2作品(50.0%)】
②一次通過作品について
一次通過作品の発表なし。【前回:37作品の発表あり】
③一次通過・受賞した作品について
(今回は受賞作品のみのデータ、前回は一次通過と受賞作品を合わせたデータになっています)
・総合ポイント別の作品数
一次通過・受賞した10作品【前回:41作品】を、総合ポイント別に分けてみます。
0~99pt:0作品【前回:0作品】
100~999pt:1作品【前回:8作品】
1000~2999pt:3作品【前回:11作品】
3000~9999pt:1作品【前回:14作品】
10000pt~:5作品【前回:8作品】
・総合ポイント別での通過率の違い
0~9999pt:0.3%(約1432作品中5作品)【前回:2.6%(約1243作品中33作品)】
10000pt~:8.7%(約57作品中5作品)【前回:9.1%(約88作品中8作品)】
・文字数での通過率の違い
一次通過・受賞した10作品を文字数によって分けてみます。
8~10万字:1作品
10~15万字:5作品
15~20万字:2作品
20~30万字:2作品
30万字~:0作品
【前回:8~10万字:7作品
10~15万字:20作品
15~20万字:6作品
20~30万字:2作品
30万字~:6作品】
・一次通過・受賞した作品につけている、うさぎ妖精の評価点の平均
(今回:2作品 前回:18作品)
①読みやすさ:4.0【前回:2.8】
②キャラ:3.0【前回:2.9】
③起承転結:3.0【前回:2.2】
④満足度:3.0【前回:2.3】
合計評価点:13.0【前回:10.1】
きゅんきゅん度:60.0%【前回:49.4%】
・一次通過・受賞したジャンルの割合
異世界恋愛:100%
(異世界転生10.0% 異世界転移20.0% 転生・転移なし70.0%)
ハイファンタジー:0.0%
現実恋愛:0.0%
ローファンタジー:0.0%
【前回:異世界恋愛:95.1%
(異世界転生20.5% 異世界転移7.7% 転生・転移なし71.8%)
ハイファンタジー:4.9%
現実恋愛:0.0%
ローファンタジー:0.0%】
④第2回ルフナ大賞の結果分析&考察に関するQ&A。
Q.応募作品全体のポイント帯ってどんな感じだったの?
A.
0~99pt:49.4%【前回:35.6%】
100~999pt:29.5%【前回:31.3%】
1000~2999pt:9.7%【前回:14.7%】
3000~9999pt:7.5%【前回:11.3%】
10000pt~:3.8%【前回:6.6%】
(締め切り直後の数字をもとに計算しています。pt非公開などは計算できてません)
応募作品の96.2%は10000pt未満の作品でした。前回よりも全体的にポイント低めの作品が集まっていたようです。
さて、この情報をもとに10000ptより上か下かで作品を2つに分けて、簡単にですが受賞率を計算してみます。いつもは通過率を出すんですけど、今回は一次通過作品の発表がなかったので、計算できませんでした。
10000pt未満の作品・約1432作品のうち、受賞したのは5作品。受賞率は0.3%。前回は約1243作品中2作品で約0.2%でした。
一方、10000pt以上の作品・約57作品のうち、受賞したのは5作品。受賞率は8.7%。前回は約88作品中2作品で2.3%。
10000pt以上の作品と10000pt未満の作品の受賞率の差を計算してみると、『29倍』になります。前回は『11.5倍』でした。ちょっと高ポイント優遇になったかな。
まあ、アイリスIF8は10000pt以上の作品しか受賞してないですからね。それと比べれば、10000pt未満の作品も受賞させているルフナは神です。
Q.ポイントで足切りしてそう?
A.おそらく100ptで足切りをしたと思います。おそらく前回と同じ。
Q.内容が面白いものが受賞してる?
A.受賞作品の平均評価点を見てみると、平均評価点8.5以上の作品は10作品中8作品(80.0%)でした。ちなみに前回は8.5以上の作品が4作品中4作品(100%)。
うーん、前回と比べると、内容の面白さは少し落ちてしまったみたいです。
Q.受賞するにはポイントがどれくらい必要なの?
A.1000pt以上はあるとよさそう。前回は3000pt以上だったので、今回の方がポイントを気にせずに選考したのかも。
実際に読んでみるとわかるのですが、1000~2999ptって本当に良作が多いポイント帯なのです。そのポイント帯の作品を多めに選んできているところがすごい。ルフナの審査員さんは、絶対に本気で読んでくれていると思います。
Q.新しい作品の方がいいの?
A.約10年前に連載していた作品も受賞しているので、新しさは必要なさそうですね。ちなみに、前回もコンテスト開催の3年前に連載していた作品が受賞していました。
Q.文字数はどのくらいがおすすめ?
A.ルフナでは10万字~15万字がおすすめ。今回の受賞作品10作品のうち、5作品が10万字~15万字でした。前回も4作品中3作品がこの文字数でした。
15万字~30万字の作品も4作品受賞しているので、文字数多めでもよさそうです。
Q.ジャンルのおすすめは?
A.異世界恋愛。それ以外のジャンルで受賞するのはおそらく無理。
Q.流行ワード(『悪役令嬢』『婚約破棄』『乙女ゲーム』『ざまあ/ざまぁ』)が入っている作品が有利なの?
A.受賞作品の中で流行ワードを使ったものは60.0%でした。ただ、流行ワードを使った作品はあまり好きじゃないのかなあという感じがします。
というのも、大賞と金賞と銀賞は流行ワードを使っていない作品なんですよね。つまり、書籍化を確約した4作品のうち3作品は流行ワードを避けているんです。確実に上の賞を狙うなら、流行ワードを使わない方がいいのかも。
Q.今回の受賞作品で気になることは?
A.ジャンルが異世界恋愛だけというところ。前回に引き続き、現実世界のお話をまた無視しています。これは納得ができないですね。
とはいえ、その部分以外はランキング作品が好きな人、苦手な人、どちらにも対応できるすばらしい選考内容だったと思います。
Q:応募要項に現実世界(恋愛)もOKって書いてるのに、なんで受賞させないんだと思う?
A:現実世界(恋愛)の応募作品にも良作はあったので、作品の質で落とされたとは考えにくいです。
もしかしたら、異世界転移の恋愛ものと現実世界の恋愛ものの違いを、審査員さんが理解していないのかもしれません。「現実世界に生きる主人公でもいいけど、舞台は異世界で!」という感じ?
いや、それは現実世界(恋愛)ではなく、異世界恋愛(異世界転移)ですから……。そのあたり、ちゃんと確認したうえで応募要項を書いてほしいですね。
Q.ルフナは優秀な新人さんを発掘する気はある?
A.頑張って発掘しようとする気概は感じます。ただ、既に知名度のある作者さまを多く選びすぎかな。まだ知名度がない優秀な新人さんにも、もっと目を向けてくれると嬉しいです。
Q.うさぎ妖精さんが読んで評価した作品で、受賞したものはある?
A.2作品ありました。
2作品とも20点満点中13点で、きゅんきゅん度は60%。受賞するのも納得の高クオリティでした。
本当にルフナはものすごく優秀ですね。
Q.そういえば、うさぎ妖精さんのお気に入り作品の結果はどうだったの?
A.今回は残念ながら、お気に入り作品の受賞はなかったです。でも、お気に入り作品を書いてくださっていた作者さまは受賞してます。「そうそう、この作者さまの作品はどれも素敵だよね」って言いたくなりました。
ルフナの審査員さんは本当に優秀です。握手したい。
Q:今回の結果発表、うさぎ妖精さんはどう思った?
A:見たことがある作者さまのお名前がたくさん並んでいて、ビックリしました。
まず、大賞を受賞した作者さま。小学館FTノベル賞で私のお気に入り作品を書いてくださっていた作者さまでした。金賞を受賞した作者さまは、今回のルフナで私のお気に入り作品を2作品も書いてくださっていた作者さまです。
さらに、アイリスIF5で私のおすすめ作品として紹介した作品そのものが今回の佳作をとってました。あと、アイリスIF2で私のお気に入り作品としてブックマークした作品を書いてくださっていた作者さまも、今回の佳作をとってます。
私が選んだお気に入り作品そのものは1作品しかなかったのですが、過去に私のお気に入り作品を書いてくださっていた作者さまの受賞が本当に多くてビックリしました。しかも、どの作者さまも10000pt未満での受賞です。すごい。
Q:今回の総評を見て、うさぎ妖精さんはどう思った?
A:ヒロインとヒーローの魅力を求める一文に、強く頷いちゃいました。やっぱりキャラの魅力って大事ですよね。
ルフナの審査員さんは本当に真摯に応募作品を読んでくださったんだなあと感じる総評でした。
次回の開催もすごく楽しみです!
* * *
『まとめ』
第2回ルフナ大賞で受賞するにはどんな作品が有利だったのか、簡単にまとめておきます。
①異世界恋愛ジャンルの作品【前回と同じ程度】
②完結作品【前回と同じ程度】
③平均評価点8.8(★4.4)以上の作品【前回よりも下】
④10万字から15万字程度の長編作品【前回よりも下】
⑤総合ポイント1000pt以上の作品【前回よりポイント低め】
重要視されていると思われる順番で並べてみました。
【ルフナ大賞の結果に関しての感想】
《良い点》
前回に引き続き、100pt以上の異世界恋愛作品をきちんと読んで選考したと感じられたところ。さらに今回は1000pt~2999ptのポイント帯の作品を3作品も受賞させていましたね。内容をきちんと読んでいるからこその結果で、本当にすばらしかったです。
流行ワードが苦手な読者への配慮も感じられ、とても嬉しかったです。
《気になる点》
現実世界が舞台のお話を無視したところ。異世界ものだけを通過させるなら、応募要項にきちんとその旨を書いておくべきだと思います。
それと、一次通過作品の発表がなかったのがすごく残念でした。ルフナの一次選考は、良作を発掘してくれる貴重な場だったのに……。
《一言》
今回も、ルフナの審査員さんの読む力はかなり高く、信頼できる選考を行ってくださったと思いました。さすがルフナ。神と呼ばれるだけのことはあります。
ただ、次回こそは現実世界(恋愛)の受賞が見たいですね。一次通過作品の発表も復活させてほしいです。
今回の結果発表では、素敵な作品を書いてくださっている作者さまのお名前をたくさん見ることができて嬉しかったです。本当にすばらしいコンテストなので、次回もぜひぜひ開催してほしいです!
以上。
第2回ルフナ大賞の結果分析&考察でした。
何かひとつでも参考にしてもらえるところがあれば嬉しいです。
第2回ルフナ大賞に応募した作者のみなさま、お疲れさまでした!
私の活動報告(2026年3月25日)で、こっそりと第2回ルフナ大賞のおすすめ作品を紹介しています。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1678066/blogkey/3604810/
どれも文庫本1~2冊くらいの長さで完結しているので、とても読みやすいです。
ランキングが好みに合わないと感じている読者さまにおすすめ。
興味があれば、ぜひぜひ読んでみてくださいね♪




