第1話 天才魔女たる所以
魔法大陸王国ルーレルア。
大陸そのものが国であり、ルアナで最も栄えている大陸であり救済者の故郷。
ルアナはルーレルナという女神を唯一神と崇める世界であり、救済者はその女神に最も寵愛されるもののことをさす。
寵愛の証である黒目と黒髪を生まれながらに持つ救済者。
その異質な容姿は、とある時代では迫害の対象にされることもあったという。
数多の救済者が世界を救ってきた。
だが、救済者といえば誰かと聞かれれば皆、ルーナと答えるだろう。
救国の魔女、ルーナ。
平和な時代とともに忘れ去られていた救済者の存在をこの世界に刻み込んだ。
天才と名高い彼女は、五歳で上級魔物を単独討伐。
十歳で魔気に侵された森を浄化。
そして二十歳という若さで魔王を討ち取った。
その過程でいくつもの都市や村、幾千もの命を救った。
だが、彼女を知る人は口を揃えて言う。
『偶然』『興味が湧いたからそうしただけ』『邪魔だったから』『魔法を間違えて打ち、その先にいただけ』
生涯を魔法に捧げた、魔法と結婚したと言われるほどの魔法馬鹿で魔法オタク。
ルーナはたくさんの弟子をとったものの誰1人として、彼女を理解できるほどの天才はいなかった。
1人ではあったが、独りではなかった。
彼女はポンコツだった。
記憶力、聞く力ともに皆無。
生活力?なんだそれ?という具合であった。
あっ、そうそう、その魔女が最後に魔法を使ったのだ。
転生の魔法を




