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女の子は魚に会って
女の子が歩いていると、
その先にはふわふわと、
透明な泡が飛んでいました。
泡は、波一つたたない池から出ていました。
女の子が池の中を覗き込んでみると、
そこには全く動かない魚がいます。
虹色で、小さくて、
女の子の掌に収まってしまうような。
魚がしゃべります。
「あわはないて、
くもはかなしんで、
ぼくはなげいている。
でもきみはないてないね」
女の子は魚に尋ねました。
「どうしてなくの」
「さびしいから」と、魚は答えます。
「ここにはさびしくて、かなしくて、
しずかなせかいなんだよ」
「さびしい……?」
魚は、女の子を憐れんだように、
静かなため息をつきました。
「きみはこのさきにすすみなよ。
きみは、しらなければならない」
魚はそれを最後に、
再び動かなくなりました。




