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キドアイラク  作者: 虚虎 冬
水色の世界
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7/26

女の子は魚に会って

 女の子が歩いていると、

 その先にはふわふわと、

 透明な泡が飛んでいました。

 泡は、波一つたたない池から出ていました。

 女の子が池の中を覗き込んでみると、

 そこには全く動かない魚がいます。

 虹色で、小さくて、

 女の子の掌に収まってしまうような。

 魚がしゃべります。

「あわはないて、

 くもはかなしんで、

 ぼくはなげいている。

 でもきみはないてないね」

 女の子は魚に尋ねました。

「どうしてなくの」

「さびしいから」と、魚は答えます。

「ここにはさびしくて、かなしくて、

 しずかなせかいなんだよ」

「さびしい……?」

 魚は、女の子を憐れんだように、

 静かなため息をつきました。

「きみはこのさきにすすみなよ。

 きみは、しらなければならない」

 魚はそれを最後に、

 再び動かなくなりました。

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