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黎明の翼 -龍騎士達のアルカディア-  作者: 八束ノ大和
第七章 開拓編

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第128話 湖と洞窟の聖獣

 森の聖獣に認められたアルクス達は湖へと辿り着いた。


『この広い湖のどこに聖獣様はいらっしゃるのでしょうか。』

『羽と爪を翳せばどこからか現れるんじゃないか?』


アルクス達はとりあえずということで聖獣達から受け取った羽と爪を湖に翳してみた。


『何も起こらないな。』

『森の時は熊達と力比べをした様にここでも何かをする必要があるのかも?』

『じゃあ待っていれば聖獣様がやってくるかもしれないってことかな。』

『今日は気候も良いし、釣りでもして待っていようか。』


そうしてアルクス達は湖でのんびりと釣りを始めた。


『こんなにのんびりしてて良いのかな?』

『たまにはこんな日もあって良いんじゃないかな。』


アルクスがフルー達精霊も呼びだすと、フルーが遊んで湖の流れを操作し始めた。


『なんだ、すごい釣れるぞ!』


釣りに熱中していたバルトロ達が急に大量に釣れる様になったと騒ぎ始めた。


『むっ、これは大物だな!』


強い引きを感じ、闘気を込めて引き上げるとバルトロはなんと大蛇を釣り上げた。


『おぉぉ、よくぞ儂を釣り上げたー!』


大きな水飛沫と共に大蛇が現れた。


『儂はずっと長いこと湖の底で眠っておってのぉ。急に湖の中に流れが生まれて、流されたと思ったら釣り上げられるなんて…長生きはしてみるもんじゃの。

どうやら精霊の力を借りた様子か、なるほどのぉ。』


大蛇はアルクス達の目を1人ずつじっと見つめた。


『ふむ、その純真な心、忘れるでないぞ。

それと、どうやら既にあやつらの羽と爪を持っておる様子じゃの。

では儂はこれを。』


そういうと大蛇は自らの鱗を1枚剥がすとバルトロへと渡した。


『それじゃあのぉ、全部集めたらまた会うことになるじゃろぉて。』


大蛇は1人で喋りたいだけ喋る、鱗を渡してまた湖の底へと潜っていった。


『あれは聖獣様だったのかな。』

『多分…』

『じゃあ湖の聖獣様にも認められたことだし、あとは洞窟へ向かおうか。』



アルクス達は最後に残された洞窟へと向かった。

岩の切り出しのため洞窟の近辺にはよく訪れていたが、今まであまり深く潜ることはなかった。


『なぁ、アルクス。なんでこの洞窟はこんなに明るいんだ?』


少し潜ると岩壁に光を放つ鉱石が数多く埋まっていた。


『こんな石は見たことがないからなんとも言えないけど、聖獣様のいる様な場所だからその力が岩に作用しているとかかな?地上でも明るくなるなら明かりとして役立ちそうだけど。』

『この石が明るいのはここだけさ。残念ながら陽の光とは相性が悪いみたいだよ。』

『へぇ、そうなんですね..!?』


突然地中から聞こえてきた声に自然に返事をしてしまったアルクスだが気づくと足元から岩で出来た棘が生えてきた。


『みんな気をつけて、おそらく聖獣様だ!』

『俺に任せろ!』


バルトロが闘気を纏い、岩棘を押し砕く。


『流石にこれくらい平気だよね。これならどうかな。』


明るさにより視界が良好とは言え、洞窟内はそこまで広いわけでもなく巨大な岩が転がって来ると逃げる余地はなかった。


『ぬんっ!』


バルトロが巨岩を受け止め、パルも加わり押し返した。


『やるなぁっ、じゃあこれでどうだ!』

『今度はなんだ!』


地面が揺れ始めると、徐々に足元が崩れ始めた。


『みんな、1つに固まって!』


大きな穴が生まれ、アルクス達は洞窟のさらに深くへと落下した。


『クリオ、なんとかなるかな?』

『ニンブスの力を抑えて使えば、多分…』


落ちていく中でも冷静さを失わずに風のクッションを作り出し、なんとか地面へと無事に辿り着くことができた。


『ここは…?』


そこは今までいた洞窟とは違い、遺跡の様な、荘厳な城の様な場所だった。


『大きな扉だね。中に入れるのかな?』


巨大な門とも呼べる様な扉があり、中から神秘的な雰囲気が漏れ出していた。どこか魔王の城を思わせる雰囲気があり、しかし同時に清浄な空気が漂っていた。


『そこはこの島の中心さ。無事に辿り着けたみたいだし、これをあげよう。』


声のする方向を見るとそこには巨大な土竜が佇んでいた。


『この玉と君達が持っている聖獣達の羽と爪と鱗をそこの扉に向かって掲げてごらん。』


聖獣に言われた通りに今までに授かった品々を掲げるとそれぞれが光を放ち扉へと吸い込まれていった。

すると自然と扉が開いた。


『真っ直ぐ進んで玉座の間へ進むといいよ。あの方によろしくね。』


気づくと土竜は再び姿を消していた。

言われた通り王座の間へと辿り着くと、そこには中身が空洞になっている人型の何かが座していた。


「こんなところに人が来るとは、一体いつ以来だろうか。魔王の坊や以来か。待っておったぞ。」


 その声は、どこか懐かしさを感じさせるものだった。

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