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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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時計

大学の夏休みという事で親戚が持っている別荘へやってきた


屋敷内を掃除するという事でタダで泊まれる


その代わり、食事の準備やベッドシーツの交換は自分でやらないといけないが


入ってすぐの玄関ホールに大きな時計が置いてある


大きなのっぽの古時計に出てくる様な手動でネジを回す昔のタイプだ


最初に、その時計の時刻合わせから始める


「ネジまわしはふたを開けた中に置いてあるって言ってたよな」


正面の蓋を開けると、中にねじ回しが置いてあった。それを使ってネジを回す


スマホで時間を確認し、それに合わせる


現在は10時32分


「とりあえず、荷物を降ろしたらコンビニに飯を買いに行くか」


部屋はどれを使ってもいいと言われていたが、とりあえずトイレに近い奥の方の部屋にするか


部屋に荷物を置き、カーテンを開けると


ボーン・・・ボーン・・・ボーン・・・


「さっきの時計か? 何時のお知らせだよ」


見に行くと、時計は11時を指していた


さっきから5分ほどしか経っていないはずだが


そう思い、スマホを取り出す


「え・・・」


スマホの時刻は11時02分。つまり、この大時計の時刻は合っているという事だ


「どういう事だ?」


いつの間に30分も経ったのか分からないが、気持ちさっきより腹が減ったのでコンビニへと向かうことにする


車に乗り、コンビニへ一応コンビニの時計を確認すると11時10分。車で5分くらいだから合っているよな


とりあえず弁当を明日の分を含めて買い、屋敷へと戻る


気になったので時計を確認すると、11時23分。大体合っているか?


まだ屋敷の掃除をしていないので、とりあえず弁当は部屋で食うか


ボーン・・・ボーン・・・ボーン・・・


弁当を食い終わらないうちに時計が鳴る


「まさか・・・」


スマホの時計を見ると11時35分。今度こそ時計が狂っているのか?


大時計を見に行くと、すでに時計は12時02分を指していた


スマホを見ると・・・


「馬鹿な、12時02分・・・」


部屋からここまで1分もかかっていないはずなのに、30分近くたっている事になる


俺は怖くなって親戚に電話した


ボーン・・・ボーン・・・ボーン・・・ボーン・・・


電話をかけていると、大時計の音が止まらない


大時計の針は、ぐるぐると回っている


「うっ、うわあああ!」


俺は玄関を飛び出してコンビニへと車を走らせる


コンビニの時計は12時


スマホの時計も12時


だが、車の時計は13時・・・


一体、どの時計の時刻があっているんだ?

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