戦争ゲーム
最新VRゲームの通知が届いた
「何々、本物と見間違うほどの戦争ゲームだって?」
俺は、FPSの中でも航空機で戦う物でランキング1位を取ったことがあるほどのゲーム廃人だ
そして、この通知はいろいろな飛行機ゲームで現在ランキング10位以内に居るものだけに案内されているそうだ
当然、俺は応募した。なにせ、本物の戦闘機と同じものを操れるんだぜ
他のゲームプレイヤーも軒並み応募したらしく、まずは1次試験となった
「まずは、操作からか。ほぅ、さすがに操作が難しいな」
特別仕様のコントローラーが送られてきた。ボタンが20ほどもあり、覚えるのも大変そうだ
数日後、操作になれたであろうという事で試験が行われる。そこで、100人ほどいたプレイヤーが半分脱落した
簡単なコントローラーで慣れていた奴らが、やはりボタンの多さについて来れなかったようだ
「本物とうたうなら、これくらいやって当然だよな」
そう思っていたら、2次試験の案内があり、操作が少し簡単になったので拍子抜けした
「なんだ、1次試験は記憶力とか操作の器用さとか見たかったのか?」
それでも、ボタンは12個あったが、普通のコントローラーと変わらんだろ
2次試験では、実際にプレイしての実力が測られるようだ
専用の装置を被ると、目の前がコックピットになる
「すげえ、本当に本物に近いな」
だけど、やはりまだ本物というにはポリゴン風に見えるが、今までのゲームに比べればリアルだ
そして、対戦の結果から上位10名が次のステージへと進む事になった
「今度は、人間を倒したらポイントになるのか」
逃げ隠れする人間を1人倒すごとに1ポイント加算され、上位3名に賞金が出る様だ
「賞金1000万か。俺は絶対に勝ち取るぞ」
次のステージでは、同様にコックピットだったが、今までよりさらにリアルで、まるでテレビで遠くの場所を映してある様に見えるほどだった
飛行機が発進するような画面が続き、空へと飛ぶ。そして、そのまましばらく飛ぶと、島が見えてきた
そこには、本物の人間にしか見えない敵が映った
「よし、まずは1人」
リアルな血しぶきを上げて人が倒れる。すると、画面に+1ポイントと出た
「よしよし、次だ」
何人か倒すと、人が本気で逃げ始めた
「この辺、本当にリアルだな」
小型爆弾も装備されていたので、家屋ごと破壊すると+3ポイントと出た
「あれ?」
どこかで見た事がある国旗が描かれた戦闘機が敵として出てきた
「戦闘機を撃墜すると10ポイントか……」
その日、ある国で戦闘があったことがニュースになった。一方的に攻めてきた国籍不明の戦闘機10機が、ある国に大きな被害を与えたという
それから、たびたびその戦闘機が現れては、各国で暴れた
「ははっ、今日はどこの国だ?」
俺は、それが実際に人を殺していると分かった上で、まだこのゲームを続けていた
画面越しの殺人は、俺にとっては、テレビゲームと変わらなかったからだ




