表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは・・・ですが  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
561/862

落とし物

こんにちは、山内花林です。


これは、集団下校していた時の事です


男女5人のグループで帰っている時、道に何かが落ちていました


「何か落ちてるぜ」


5年生の男の子が、落ちているものに走り寄り、拾いました


私はその時点で嫌な予感がしていたのですが、止める間はありませんでした


「……安全祈願? 誰の落とし物だ?」


小学生でも、書けはしませんが読むことはできました


通学の時には無かったので、日中に誰かが落としたのでしょうか


当然、落とし主の名前が書いてあるわけでもなく、たとえ書いてあったとしても届け先は分かりません


交番に届けたとしても、誰も落としたと言ってこないと思います


男の子もそれがわかっているのか、ポンポンと片手で放り投げてはキャッチを繰り返しています


しかし、捨てるわけにもいかず、どうせならと袋を開け始めました


「何が入っているんだ?」


「やめ――」


そういうよりも、男の子が袋を開ける方が早く、開けた瞬間にさっきの嫌な気配が強まりました


「なんだ、白い紙が一枚か」


男の子はそう言いましたが、私にはそれが黒い紙にしか見えませんでした


「で、何が書いてあるんだ?」


4つ折りにされたその紙を、男の子は広げていきます


他の子達もそれを興味津々に眺めています


「なんだ? 読めないな」


私もその広げた紙を覗き込みます


そこには――これを拾ったものに不幸を――と書かれていました


私がその文字を読めた訳ではなく、感覚的に読めたものです


男の子は興味を無くしたのか、紙を再び袋に入れると、ポイと道に捨てました


しかし、紙から染み出た黒いものが、男の子にまとわりつくのが見えます


次の日、その男の子は家の階段から落ちてケガをしたそうです


ねん挫程度らしく、包帯を巻いたまま学校へ来ていましたが、黒いものは消えていません


それから1か月、男の子は幾度となく運が悪いとしか言いようのない事故や不運に見舞われました


それ以来、私の下校グループでは落とし物を拾う人は居ません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ