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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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乳しぼり

牛の乳しぼり体験にやってきた


北海道の広い農場で、放牧されていた牛が牛舎へ帰ってくる


そして、自然の草をいっぱい食べて栄養豊富な乳を出すのだ


自分の他にも家族連れや青年、お手伝いの近所の農家さんに、ここの主である畜産農家さん


普段は乳首に機械を付けて吸い取るらしいが、今日は体験という事で手でも乳しぼりができるそうだ


さて、この大きな牛にしようかな……


「ママに近づくな!」


急に子供の声がした


あたりをみると、家族連れの子供が居るが、その子では無さそう


他には子牛が居るが、まさか……


その子牛を見ながらもう一度乳牛へ近づく


「近づくなって言ったろ!」


俺の耳がおかしくなったのでなければ、子牛がしゃべってる……?


「あの……あの子牛は?」


「ああ、この大きな乳牛の子ですよ。乳が出るって事は、子供を産んだって事ですからね」


予想していたのと違う答えが返ってきたので、あの子牛がしゃべっているわけではないのだろう


それならだれが? と思ったところで、牛の陰に小さな虫が貼り付いているのが見えた


よく見ると、ただの虫ではなく、人の顔がついていた


妖精という様な可愛いものでは無く、人面虫とでも言えばいいのだろうか


これが声の正体か……


そう思った瞬間に興味が無くなった


無事、他の牛で乳しぼりをする事が出来た



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