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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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触るな

修学旅行で運の悪い高校生が居た


5人グループで、男3人、女2人だったため、男一人だけ気まずい雰囲気になっていた


それを払しょくするために、京都の心霊スポットを調べ、肝試しを提案した


ほぼグループ分けができていたが、男2人も何かさらに触れ合えるイベントを欲していたため、肝試しはすんなりと承認された


「で、この岩がいわくつきらしいんだよ」


「岩だけにか(笑)」


「ちげーよ!」


下らない会話の応酬に雰囲気はなごみ、さっそく肝試しをすることにした


「ネットでは詳しくかいてなかったんだけど、この岩に触れたやつがなんか怪我したりするらしい」


「なんだそれ、適当だな。他に何か無いのか?」


「えっと……あ、あった。なになに、何回か触れると祟りがある?」


「お、それは面白そうじゃん。じゃあ、順番に触ってみて試してみようぜ」


まずは男が3人続けて岩に触れる。何も起こらない


次に、女が岩に触れる


「え? 何か言った?」


「ん? 何も言ってないよ?」


その女は、きょろきょろと辺りを見回したが、気のせいだと胸をなでおろした


次に、もう一人の女が岩に触れる。何も起こらない


「じゃあ、2回目いくぞ?」


「あ、じゃあ今度は私達が先でいい?」


「別にいいぜ」


女2人が先に岩に触れた。何も起こらない


次に男が触れる。何か、亀裂が入ったような音がした


「何かピシって言ったか? っても、岩に当然亀裂なんて入ってないよな」


次に男が触れる


その瞬間、地面から骨の手が現れて、男を地面に引きずり込んだ


「じゃあ、そろそろ帰ろうか」


「そうだな。なんか忘れてるような気がするけど」


4人は、何事も無かったかのように肝試しを終えて帰る


最後の一人、唯一2回触れなかった男だけがこの事実を知っていた



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