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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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アパートの住人

「おはようございます」


「ああ、おはよう。今日もいい天気だね」


「そうですね」


私の家はアパートの5階です


高校生の私は、運よく受かった家の近くの高校に通っています


歩きとしては少し遠い、2kmほど先の高校です


それでも40分もあれば着くので、電車やバスで通っている同級生よりはお金がかからないだけマシでしょうか


そして、毎朝だいたい決まった時間にエレベーターで1階へ降ります


その時、毎日同じおじさんと会います


上の階に住んでいるのか、私が乗る時にはすでに乗っています


ぴしっとしたスーツを着ているので、会社員のエリートでしょうか?


顔も結構好みなのでドキドキします


そして、エレベーターから降りた後も、少し一緒の方向に歩きます


この方向には駅も、バス停も無いはずですが、そのスーツのおじさんは1kmほど一緒の方向に歩いた後、二股に別れた路地で別々の道へ進みます


それが1年近く続いているので、結構話すようになりました


向こうの道の先に会社があるのかな? それなら、結構大きなビルもある通りなので本当にエリートなのかもしれません


帰り道、たまにそのスーツのおじさんと帰りが一緒になる時があります


それは、部活が遅くなった日です


辺りが暗くなったころなので、見知った人と一緒に帰れるのは本当に心強いです


最近、この辺で同じ学校の男子学生が、通り魔に刺された事件もあったので尚更です


不思議なのは、私が少し遅刻しそうなときも、なんとなく早く学校に行こうとしたときもエレベーターで会う事でしょうか?


まあ、そういう偶然もありますよね


ああ、年上の男性かぁ……まあ、悪くないかもしれません

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