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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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348/862

送料無料

ネットのフリマアプリで雑貨を購入した


200円~300円のものでも送料が無料だったからだ


大きさ的には、ちょっとした棚なので、トラックなどで運ばないといけないような気がするが


ちなみに、無人島では無いけれど、普通に郵送をかければ別料金を取られるような島に住んでいる


注文して3日、ピンポーンとチャイムが鳴る


「はーい」


「お届けものでーす」


出ると、20代くらいの青年が立っていた


「届け物は何ですか?」


「あ、僕はフリマの出品者ですよ。届けに来ました」


「へー、わざわざどうも。届けてもらって、本当に300円でいいの?」


「はい、僕には不用となった品なので。ありがとうございましたー」


青年は去っていった。棚を持ち上げようとしたが、50kgくらいありそうなもので、一人で持ち上げられない


「悪いけど、中に入れるのを手伝って……」


そう言って道の方へ出たが、すでに姿が見当たらなかった


仕方が無いので隣の家の人に手伝ってもらった


お礼メールを送って、他にも何かないか調べる


今度は、丁度よさそうなテーブルが出品されていた。同じ人だったので、一緒に持ってきて貰えればよかったな


テーブルは1000円ほどだったが、送料無料ならずいぶん安いだろう。すぐに注文した


すると、1時間後に、ピンポーンとチャイムが鳴る


「はーい」


「お届け物でーす」


「あれ? 随分と早かったね。もしかして、この島に居たの?」


まさか、同じ島の住人という事はあるまい。この島で見た事のない住人など居ないからな。雑談していても、標準語だったし


「テーブルを中へ入れてもらってもいいかい?」


「あー、すいません、僕非力なので持ち上がらないんですよ」


じゃあ、どうやって持ってきたのか、と問う前に自分で持ち上げてみる。堅い木材が使われているのか、100kgくらいある。非力じゃなくても普通の人なら持ち運べないな


今回も、隣の人に手伝ってもらう。青年も手伝ってくれた


青年に、缶コーヒーと1000円を渡す


「ありがとうございましたー」


「こちらこそ、いい買い物したよ」


お隣のおじさんにもお茶とお菓子を出そうと奥に引っ込んでいた間に帰ってしまったようだ


しかし、ふと考える。この島へは、船でしか来られないし、仮にすべての商品を常に何かで持ち歩いているのだとしても、注文から1時間は早すぎる。本島に戻れてすら居ないだろう


それに、自力で持ち運べないテーブルを持ってきたと言うのも謎だ


瞬間移動? そんな突飛な発想しか浮かばなかった

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