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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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バイク事故

バイクで峠道を通っている時の事だ


事故があったようで、崖に向かってタイヤ痕が続いており、破壊されたばかりに見えるガードレールがあった


「こりゃ生きてないな・・・」


一応、崖の下を覗いたが、木が邪魔で下が見えない


「おーい、誰か居るか? 助けてくれ」


若い男の声でそんな風に助けを求める声が聞こえた


「わかった、すぐ救急車を呼ぶ」


俺は119番通報をして、救急車を待った


「まだか? 助けてくれ」


「もう電話したからもうすぐ来ると思うぞ、がんばれ」


そう言って俺は顔も見えない男を励ました


しばらくして、救急車のサイレンの音が聞こえてきた


「もうすぐ救急車が着くぞ。大丈夫か?」


「大丈夫だ」


そう言う声と、がさがさと草を揺らす様子が見えた


救急車が到着し、けが人はどこかと聞かれたので、あの辺だと、さっき草の揺れたところを指さした


救急隊員は慣れた様子で崖を下りていく


「・・・これは」


隊員は男を連れずに戻ってきて、電話していた


「男性の遺体を発見した」


「えっ・・・さっきまで大丈夫って・・・」


「いや、即死だろう。上半身しか見つからなかった」


隊員の言う通り、男はガードレールにぶつかった拍子に投げ出され、木の枝に激しくぶつかって真っ二つになったらしい


じゃあ、あの声は誰の声だったのだろうか

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