表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは・・・ですが  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
238/862

樹海で

俺は今、樹海に手ぶらで来ている


おっと、手ぶらと言っても一応懐中電灯、コンパス、ロープ、筆記用具を持ってきているぞ


そして、忘れてはならない遺書も持ってきている


そう、俺は自殺の為に樹海に来た


薄暗い中、あてもなく歩いて行く


本格的に真っ暗になる前にロープだけでも準備しようと立ち止まった時、ふと音が耳に入った


「・・・な・・い・・、し・・・い・・で」


「何の音だ?」


死ぬつもりで来たので今更怖い物なんてない、音がする方に歩いて行く


すると、コオロギに近づいたときの様に急に音が途切れる


木の影をライトで照らすと、ぶら下がっている白っぽいものが目に入った


「うわっ!」


俺は驚いてライトを落とした。それ以外何も起きないので、ライトを拾いゆっくりと立ち上がって再び白いものを照らす


「・・・自殺者か」


ほとんど白骨化して、なんとかロープに衣服だった何かがひっかかって落ちていないだけの物がぶらさがっている


雨にかからないようにか、木のウロの中にボロボロの遺書があった


「俺もこうなるつもりだったのか・・」


俺は急に冷静になって、GPSつきの衛星電話で警察を呼んだ。万が一死ねなかった時に帰れるように保険をかけていた俺はやっぱり自殺はできないんだろうな


俺は警察から状況説明と、説教を受け、自宅に帰った


「これももう捨てるか」


そう思ってポケットに入っていた遺書を取り出すと、遺書の空白に「しなないで」と書いてあった


自分を見つけてほしかったのか、こうして自殺を止めるためだったのか、俺には分からない


ただ、明日から頑張ろうと思う

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ