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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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殺し屋

「全部あいつのせいだ、あいつのせいだ!」


俺は苛立ちを紛らわせるために、壁をドンと叩く


石でできた壁は俺のストレスを減らすどころか、増やす結果となった


「くそっ!」


俺は壁を蹴った。……自分の足が痛くない程度にな


少し冷静さが戻ってきたようだ


俺はポケットから煙草を1本出すと、火をつける


「未成年のタバコは体に悪いですよ?」


まるで影から生まれたかのような黒ずくめの男が、いつの間にか立っていた


「ちっ」


俺はタバコをペッと捨てると逃げる


「逃げることは無いじゃないですか」


男はあっさりと追いつくと俺の腕を折った


「ぎゃあ!」


「次は足ですよ?」


男がそう言うと、俺の膝に足の裏を乗せる


「や、やめてくれ!」


「それは、過去のあなたに言ってください」


男はグッと足に力を入れると、俺の膝はあっさりと折れた


「も、もう、助けてくれ!」


「おや? 私が頼まれたのは、被害者と同じ状態にしてくれと言う話です」


「あいつはもう、死んでいる!」


「あなたは死なないといいですね?」


俺はビルから突き落としたあいつの最後を見ている


手と足が折れて曲がり、そして首も折れていたところを・・・


少年法で守られているのは、命ではなかった

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