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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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彼女

先週、同棲していた彼女と別れた


きっかけは些細な事だったが、もともと彼女が僕に依存気味だったのが原因だと思う


僕のアパートは狭く、気持ちを切り替えるためにも、彼女の持ち物を片付けて送ろうと思う


彼女は僕と別れた後、近くの違うアパートに住んだようだ


彼女のアパートに荷物を届けると、連絡しないように電話番号も消した


それからしばらくすると、荷物が届いた


中身は、彼女の持ち物だった


「なんで荷物が?」


荷物が届いてしばらくすると、彼女は何事も無かったように僕の部屋に来た


「僕たち、別れたでしょ!」


僕がそう言うと、不思議そうな顔をしたが、僕はやり直すことは出来ないと思い、追い出した


しばらくして、僕が部屋に居ない間に、彼女の私物が置いてあることに気づいた


「あ、スペアキー渡したままだった」


僕は、彼女のアパートに行って鍵を返してもらおうとドアを叩くが、居ないようだ。鍵も閉まっている


「タイミングが悪かったか。連絡もできないし、また来よう」


次の日、また僕の部屋に彼女の私物が置いてあった。僕はそれをもってまた彼女のアパートに行くが、留守だ


居留守かと思ってしばらくドアに耳を当てていたが、何の音もしないので、本当に居ないようだ


次の日も、また私物が置いてある。いい加減にして欲しいと、アパートへ行ってみる。すると、パトカーと救急車が来ていた


「何かあったんですか?」


僕は、近くに居たおじさんに聞いてみた


「この部屋で、自殺があったみたいだ」


見ると、それは彼女の部屋だった。次の日の新聞では、死後1週間とみられると書いてあって僕は鳥肌が立った


今でも時々、彼女の私物が増えていることがある


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