投票タイム
こんにちは!
紀乃の次は姉の佐奈がやらさせてもらいます!
私は出番はあったけど最近は全然活躍していなくて、語り手も考えたら二回目・・・まだ慣れないし緊張もしています。
それに紀乃次は姉の私の番なのに忘れてたのがすごいショック・・・
うまく伝えられるかどうかはわからないですけど、一生懸命やります!
それで今回は私達の、女子メンバーのお昼休みの話です。
あんまりここで内容を言ってしまうと面白く無くなってしまうので、そろそろ行きます。
どうぞ!
授業が終わって、お昼休みに入ったときに私は大きく伸びをして
「やっとご飯だ〜」
今日は朝バタバタしてたから朝ごはんを抜いて来ちゃった。だからお昼休みをすごく楽しみにしてた。
私はお弁当を持って鈴音ちゃんの席に自分の椅子を持って向かった。
私達は毎日お弁当を食べるとき鈴音ちゃんの机と花梨ちゃんの机で食べている。二人が席近いから集合して食べやすいの。
鈴音ちゃんの机にお弁当を置いて
「もうお腹ペコペコだよ」
「朝は?」
鈴音が聞いてきた。
「今日は色々あって食べてこなかったから」
「朝に何か食べないと、集中出来なわよ」
「わ、わかってるけど」
「勉強や覚えることにはしっかり栄養を取らないと。朝ごはんはそれの象徴とも言えるものなんだから。それに」
鈴音ちゃんの説教が始まっちゃった。どうしよ、逃れることが出来ないよ・・・
「まぁまぁ鈴音ちゃん、今からお昼なんだしそんなに怒ってたらご飯が美味しくなくなるよ〜」
「花梨ちゃん、それはそうかもしれないけど」
「あんまり怒ってちゃ将来怖い顔になるよ〜」
「もう高校生だから顔は変わらないと思うけど・・・佐奈、ちゃんと食べるのよ」
こんなに早く説教が終わるなんて、花梨ちゃんがすごく偉大な人に見えてくるよ。
「お待たせ、やっぱり購買部はお昼混むね」
ミカエルちゃんも来た。
すると花梨ちゃんが
「天使ちゃん、今日はお弁当じゃないの〜?」
「今日から蒼のお母さんお姉ちゃんと一泊二日の旅行に行ってるから今日と明日はお弁当無しなのよ」
ミカエルちゃんが本物の天使だとわかってからは、クラスの人がいるときは今まで通り天使ちゃんって呼んでるけど知ってる人とか二人きりのときはミカエルちゃんって本名で呼んでいるよ。でもミカエルって名前すごい可愛い・・・いい名前。
でも蒼君のお母さんが旅行って
「お母さん元気なんだね」
「なんか、若さの秘訣は行動力!というわけで明日瑠花ちゃんと旅行に行ってきます!って言って行ったから、もうよくわからないのよ。それでいく瑠花姉もどうかと思うけど」
「仲いいんだ」
「友達みたいな感覚なのかな。蒼のお母さん若いから」
「へ〜」
鈴音ちゃんと花梨ちゃんもお弁当を用意して
「さ、食べましょ。お腹すいてるんでしょ?」
あ、話に夢中で忘れてた。
「よし!じゃあいただきます!」
念願のご飯を食べた。いつもより数倍美味しく感じがした。
ご飯を食べ終わってこれから何をするか話していると、花梨ちゃんがあるアプリを見せた。
「今から人狼やらない〜?」
人狼?人狼の主なルールは六話を参照してください。
でも今から人狼って、鈴音ちゃんが
「花梨ちゃん今から人狼やったら時間が無いわよ。だからまた放課後とかに」
「これ普通の人狼じゃなくてワンナイト人狼って人狼なんだよ〜」
「ワンナイト人狼?」
ここで花梨ちゃんの説明が入りますけどちょっと長くなってしまいましたので私が簡潔に話します。
ワンナイト人狼とは通常何日も行って人狼を倒すゲームですけどそれを一夜で勝敗が決してしまうコンパクトな人狼です。
市民の勝利条件はいつも通り人狼を倒せば勝ち。
人狼の勝利条件は生き残れば勝ち。
役職カードは六つあります。
市民のカードが二枚。
人狼のカードが二枚。
占い師のカードが一枚。
怪盗のカードが一枚。
つまり今回は四人で行いますので
市民、市民、人狼、占い師。
市民、怪盗、人狼、占い師。
人狼、人狼、怪盗、市民。
市民、市民、怪盗、占い師。
と、まぁこんな感じで割り振られます。
人狼がいない場合はそれぞれに投票して平和な村を築き上げます。
ちなみに人狼が二人いた場合は人狼を一人でも倒せば市民チームの勝利になります。
そしてここで重要になってくるのが怪盗と言うカード。
怪盗と言うのは誰か一人の役職を奪うことが出来ます。もちろん誰がどのカードを持っているのかはわかりませんが。
怪盗に役職を奪われた人は普通の市民です。
なので怪盗が人狼を奪った場合はその人が人狼となるので、人狼になった人も油断が出来ないと言うことです。
一応説明は終わりですけどまたわからないことがあれば調べてもらえたらと思います・・・口下手ですいません。
と言うことで私達四人でワンナイト人狼をするとこになりました。
ここからは私のカードだけがわかります。皆さんも誰が人狼なのかを予想してみてください。
「ではゲームスタート〜」
花梨ちゃんがゲームを進行した。
今回私の役職は市民です。
ゲーム開始早々に鈴音ちゃんが
「まずは占い師の人」
少しだけ沈黙が続くとミカエルちゃんが手を挙げて
「佐奈ちゃんは市民よ」
私を占ったってことだよね。
「ありがと。私は市民です」
ここで明かしておかないと後々不利になる可能性があるから、私はここで自分の役職を言った。
「それで鈴音ちゃんと花梨ちゃんは?」
鈴音ちゃんは
「私は市民よ」
すると花梨ちゃんも
「私も市民だよ〜」
私も含めると市民が三人いるってことは誰か嘘をついてる。
「市民が三人は無いから花梨ちゃんか鈴音ちゃんのどっちかが人狼って確定ってことね」
確かにミカエルちゃんの言ってることは正しいはず。私のことを市民ってわかったってことは占い師のはずだから。
「それはでも確かにそうかもしれないけど私は市民だから私に投票したらチームは負けるよ」
「それは私もだよ〜」
「でも現状天使ちゃんしか占い師を名乗りあげていないから天使ちゃんが占い師の可能性は高い。信憑性があるって信じたいけど・・・」
「信じたいけど、人狼が二人いて佐奈ちゃんと天使ちゃんが裏で繋がってる可能性もあるってことだよね」
「花梨ちゃんの言う通りで二人が人狼の可能性もあるのよ」
さすが頭脳派の鈴音ちゃん。ミカエルちゃんと私を人狼の可能性を高めた。でも私は人狼じゃないから身の潔白をしないと
「私はでも市民だよ。それに私を市民って分かった天使ちゃんも占い師の可能性が高いよ」
「私がわかってるのは佐奈ちゃんが市民ってことだけだから、二人が人狼の可能性もある」
わからないなぁ。鈴音ちゃんか花梨ちゃんが人狼の可能性は高いしもしかしたらミカエルちゃんの可能性もある。
「ん〜でも怪盗がいないのはちょっと怪しい気がするけどな〜」
花梨ちゃんは怪盗を気にかけていた。
「怪盗がいたら現時点で出てきていないとすると怪盗は人狼を奪ったってことになるね」
「ぶっちゃけ本当にわからない」
怪盗がいてもいなくても人狼が誰か見当もつかないよ。
「佐奈ちゃんどうする?どっちかに票を合わせるしかないよ」
「私は鈴音ちゃんかなって思うの。上手く色々説明してるけどなんかそこが怪しい気がするから」
人狼じゃないかもしれないけどそれを言ったら全員だから。
「花梨ちゃん私は天使ちゃんが怪しいと思うけど花梨ちゃんはどう?」
「私も天使ちゃんかな〜」
「じゃあ決まりで」
投票タイムになり結果は鈴音ちゃんと天使ちゃんが処刑されることに
さあどうなる!
「わ〜い私の勝ち〜」
結果は花梨ちゃんが人狼!?
「いやでも情報が少なすぎたから仕方ないけどね」
鈴音ちゃんの言う通りかな。結構ランダムだったから。
次は第二回戦。
全員の役職が決まった。
今回は私と鈴音ちゃんが人狼。協力して勝たないと。
「占い師の人は?」
今回も鈴音ちゃんが先陣を切った。
誰も手を挙げない。
「占い師がいないの・・・」
私はこう言ったけど人狼の私からしたら好都合。有利に進められるね。
「カミングアウト、私は市民」
ミカエルちゃんが自分の役職を明かした。
「他に市民の人は?」
ここで人狼って疑われるのはアウトだから
「私も市民!」
私も自分を市民だと名乗った。
「これで市民が二人ね」
すると花梨ちゃんも
「私も、実は市民なんだけど・・・」
花梨ちゃんも役職を明かした。
「これで三人。鈴音ちゃんは?」
鈴音ちゃんの言葉で変わってくる、どうするんだろ。
「これって怪盗って言ったほうがいい?」
「人狼を奪ってなかったらね」
「いや、別に何もない役職を奪っちゃったからいいかなって思ったけど佐奈から市民を取ったの」
鈴音ちゃん上手い!あんな言葉遣い私には出来ないよ。
「これで佐奈ちゃんの信憑性があがっちゃったなぁ〜」
「だからどっちかじゃないの?今回は?」
鈴音ちゃんは誘導している。どっちかを人狼にしようとしてる。
「最初に市民って言ったのは?」
「最初は私が市民って言って次に佐奈ちゃんが言ってちょっと遅くなって花梨ちゃんが言ったの」
「ん〜じゃあちょっと怪しい」
「私は遅く出たのは単純にみんなの役職を知ってから言おうと思ったの。でも市民が二人でたから私もでないと思って」
「私がわかるのは佐奈が市民ってことだけだから・・・」
・・・私はあまり発言しない方がいい気がする。ここは全部鈴音ちゃんにまかせないと。
「今私は花梨ちゃんを疑っているけど花梨ちゃんからしたら私だもんね」
「占い師がいないとこんなことになるんだ〜」
鈴音ちゃんのおかげで二人は市民同士で疑っている。
「とりあえず私達は二人のどっちかに投票するけど私は花梨ちゃんに入れるけど佐奈は?」
「なら私も花梨ちゃんに入れるよ」
納得いってないようだけど仕方ないよね。
ここで投票タイムになった。
花梨ちゃんが処刑になった。
まぁその結果
「やったー!勝った!」
「ええ〜二人だったの?」
私と鈴音ちゃんは大勝利を収めた。
「鈴音ちゃんが上手すぎたから」
「占い師がいなかったのは運がよかったけど」
というわけで第三回戦。
今回は市民。果たしてどうなるのか。
ゲーム開始早々に花梨ちゃんが手を挙げて
「私は占い師で天使ちゃんは市民だったよ〜」
花梨ちゃんが占い師。でも他に占い師がいないから本物っぽい。
「・・・・・」
誰も何も発言しない。どういうことなんだろ、不思議な状況。
「みんなどうしたの〜?」
花梨ちゃんも私と一緒の感覚なんだ。
「でも怪盗・・・」
ミカエルちゃんが怪盗を気にかけたが
「どうしたの?」
「いや、なんでも」
話を止めた?全然先に進まないんだけど、これ一体何が起こってるんだろ・・・
「わかったじゃあ私が今持ってる情報は」
ここで鈴音ちゃんが話を切り出した。
「花梨ちゃんは、人狼」
・・・え?
「天使ちゃんは、怪盗」
・・・何、どういうこと?
天使ちゃんはだって市民・・・
「私は怪盗よ」
理解が出来ないんだけど、鈴音ちゃんが占い師?
「えっと、まず私が本当の占い師で花梨ちゃんが占い結果を言ったでしょ。それで天使ちゃんが否定こそしなかったけど何も言わなかった。あそこで自分が市民って言っておけば有利に進められるのに言わなかった。この時点で花梨ちゃんが占い師の可能性は薄くなるの」
「え、でも天使ちゃんは怪盗だとして誰を取ったの?」
花梨ちゃんも対抗しているけど
「私は佐奈ちゃんの市民を取ったの」
「佐奈は市民?」
「市民だよ」
「これで、確定したでしょ。それで花梨ちゃんと天使ちゃんが組んでいるのも無し。私と天使ちゃんが組んでいるのも無しになるってこと」
え〜と、よくわからないんですけど、後で説明を受けたことを話します。
これは花梨ちゃんが占い師では無いことを話すことで、
まず花梨ちゃんとミカエルちゃんが人狼だった場合花梨ちゃんの嘘の占い結果をミカエルちゃんが否定する意味が無いの。仲間同士だったら受け入れて有利に進めるのに。
次にミカエルちゃんと鈴音ちゃんが人狼だった場合、花梨ちゃんが占い師になるの。ミカエルちゃんを占ったら人狼のはずなのに市民って言った。嘘をつく理由も無いのに。
だから花梨ちゃんが人狼、ミカエルちゃんが怪盗、鈴音ちゃんが占い師以外無い。
よく読んでみたらわかると思うので、頑張ってください。
これで人狼と確定されてしまった花梨ちゃん、勝負は決したと思ったけど
「・・・確かに私は人狼だよ〜」
自分から白状しちゃった。
「でも今のでわかったよ天使ちゃん私の人狼取ったよ〜」
天使ちゃんは怪盗だから人狼になる可能性もあるけど根拠はあるのかな?
「怪盗で市民を取ったのなら言えばいいのに言わなかったのなら間違いなく人狼を取ったから言わなかったからでしょ〜?」
「いや私は単に佐奈ちゃんのを取って市民になっただけだから」
「でも佐奈ちゃんは最後に市民ってわかったんだから、嘘をつくのは簡単だよ〜」
「それはそうかもしれないけど」
これってどっちを信じたらいいんだろ。
こういうときは鈴音ちゃんに頼もう。
「鈴音ちゃんどうする?」
「う〜ん、このゲームって確定はさせられないから、もうみんなの役職は知ってて花梨ちゃんが人狼だとわかって怪盗が誰を取ったかってゲームになってるから確率的にも花梨ちゃんが人狼の可能性が高いから、花梨ちゃんを選ぶ」
「その可能性をひっくり返そうよ〜」
「・・・わかった!みんな好きな人に入れよ!」
「え!待って待って!」
無理やり投票タイムになり
「結局私じゃんか〜」
花梨ちゃんが処刑になり、その結果
「私の一人勝ち!」
ミカエルちゃんの勝ちとなった。と言うことは怪盗が人狼を取ったことになる。
「今のはわからないよ。確率的にも」
「私を信じてよ〜」
「私に投票されると思ってヒヤヒヤしちゃった」
「じゃあ次は第四回戦」
次の試合をしようとすると
「おーい」
苺先生の声がした。
私達は声のした方を向くと
「もう授業始まってるぞー」
・・・あ、休み時間、終わってた。
これで終了です!
会話が中心の話だったから私の出番があんまり無かった気がする。でも楽しかったから良かったです!
こういう話はなんだかふわふわしててまったりできるような感じでした。
次は男の人ですよ!だいぶ限られますけど・・・
それではまた!




